エリカ様主演の『欲望という名の電車』を新国立劇場の中ホールへ観に行った。

 

テネシー・ウィリアムズ作『欲望という名の電車』

 
 チケットは全席指定で12,000円、パンフレットは2,500円もした。私はくじに当たって前から10列目だった。観客に意外にも20代と思われる若い人も多くて少し驚いた。

 
 「ト書き」にエリカ様演じるブランチについて、「強い光にはあてられない毀(こわ)れもののような美しさが見られる」とある。沢尻エリカにピッタリともいえる。
 沢尻エリカは小学校6年生で芸能界にデビューした。そのときから子供時代、青春時代を飛び越して大人の世界に飛び込んだのだ。他の子供とはまったく違う成長、思春期を過ごしたのだ。勝手な想像だが同世代の友達なども少なかったに違いない。少しくらい破天荒で当たり前だ。美少女なんていくらでもいるが、その中で演技が上手かったり、歌が上手かったりなど特別な才能がなければやはり芸能界に表現者として残れないのではないだろうか。
 お騒がせの広末涼子も小学校6年生でデビューした。彼女たちは貴種であって俗世間の尺度では推し測れないのも当然だ。たかが一人の女の薬物事件、犯罪でさえない不倫なんて私にはどうでもいい。
 
 芸能界復帰が演劇作品というのはいきなりTVというわけにはいかなかったかもしれないがかなりの挑戦だったと思う。映画やTVドラマと違って演劇は一発勝負であり、相当な稽古を積んだものと思われる。その決意にはいかほどのものがあったろう。
 パンフレットのなかで沢尻は言っている。「舞台での表現は、まず発声が違う、そこはすごく意識して臨んでいます。お客様にちゃんと聞き取っていただけるように、置いてきぼりにさせないようにと、自分が今までやってきた演技手法とはまったく違うことを意識して稽古に入りました」と。
 声がよく通るというか、そんなに前の席ではなかったが、彼女の意図通り台詞はよく聞き取れた。3時間を超す上演時間で台詞も非常に多い役で、プライドの高いブランチの理想や夢が壊れていく悲劇をよく表現して、素晴らしい演技だったと思う。覚醒剤がらみの事件から芸能界再起の第一弾ということのようだが目的は果たせたと思う。しかも演劇という新しい地平を開いてだ。もともと豊かな才能の持ち主だったので更なる活躍を期待する。

「新国立劇場」







ひときわ目についた浜崎あゆみから贈られたゴージャスな花。

伊藤英明へは木村拓哉と萬田久子から。

ビンに入った小洒落たのは水川あさみが青木さやかに贈ったもの。

お笑いタレントの品川祐が青木さやかに贈ったものもあった。