クラビ発のタイ航空便の出発が1時間遅れた。

 バンコクでのトランジットの時間は1時間半だ。これは大ピンチだ。トランジットの時間が30分しかない。

『クラビ空港』

 
 バンコク上空。
 
 写真なんか撮っている場合じゃないがなぁ。
 

 バンコクの何とか国際空港(難しくて覚えられない)の着陸時間は当前だがほぼ1時間遅れそのままだった。私の席は56列目でスピーディーに外に出ることができない。ドアを出るとさらに試練が待っていた。階段で下りてバスでターミナルに向かうというやつだった。後ろの方の列だったのでバスも2台目にしか乗れなかった。

 しかし待てよ。ときどき飛行機の降り口やターミナルの入り口付近でトランジットの人に、プラカードを掲げている空港職員を見かけるではないか。

 私は次の羽田行きの航空券を手に持って階段を駆け上がった。

階段を上ると私が乗るはずのTG○○○というプラカードをもったタイ航空のお姉さんがいるではないか。彼女に航空券を見せて確認してもらうと、彼女と一緒に走った。

 彼女の後ろ姿を撮った。写真なんか撮っている場合じゃないがなぁ。

 

 彼女がすぐに無線で知らせてくれたので、走りながら乗れることがわかり少し安堵した。

 エレベーターを上ったり下りたり、さらに無人の「ゆりかもめ」みたいな電車?に乗ってローカル線のターミナルから国際線のターミナルに移動した。

 また手荷物検査を受けて、出発時間から5分遅れくらいで飛行機に到着した。案内してくれた彼女にお礼を言って飛行機に乗り込んだ。ホテルでもう一泊して帰るのとその日に帰るのとでは大違いだ。

 翌朝、朝6時過ぎに羽田に着いた。

 
 
 
 
 
 クラビで飛行機に積み込んだスーツケースは、当然だが短時間では私の乗って来た飛行機には積み替えられない。羽田の荷物が出てくるところの職員さんに話すと、もう書類が作成されていてその日の夜の便で羽田に着くので最短、今日の午前中宅配便で送れるということだった。そしてその通り今日の午前中に荷物が届いた。
 めでたし、めでたし。