高速道路を走っていると時々奇妙な標識が見られた。

 

 上はアラビア語で下の○、△、+など奇妙な記号で書かれているが、これがベルベル語だ。モロッコはアラビア語とベルベル語が公用語で、植民地時代に宗主国だったフランス語も英語より使われているようだった。

 

 アイト・ベン・ハドゥの土産物屋で、ベルベル語のアルファベットが描かれたこんなものも売っていた。

 

 ベルベル人はガイドのムスタファさんによるとモロッコの人口の半分ほどを占めるという。ベルベル人は古くから北アフリカに住む原住民で、ベルベルはギリシア語のバルバロイ(異国語を話す人)、のちに異民族を蔑視する言葉からきているという。英語のBarbarian(蛮族)の語源でもある。

 ベルベル人で有名な人というと、アルジェリアにルーツをもつフランスの元サッカー選手のジダン、それからモロッコのタンジェ出身の14世紀の大旅行家、イブン・バトゥータだ。