トルウィンを出発すると大きな湖にでくわした。ファニャノ湖だ。
アンデス山脈は南米大陸では南北に伸びているが、マゼラン海峡で隔てられた山脈のつづきはフエゴ島では東西に折れ曲がっている。そのため山岳地帯を越えないと島の南側へ行けない。
これもファニャノ湖だ。東西に72.5km、幅は南北10㎞と細長い。
さらに高度を上げていくと池塘(ちとう)が点在する広大な高層湿原があった。
谷はU字型の典型的な氷河地形をしている。
山岳地帯を抜けると目的地のまさに最果ての地ウシュアイアに到着した。
ウシュアイアはビーグル水道に面した最大の都市でアルゼンチンのフエゴ州の州都だ。もっとも最大といっても人口約7万人にすぎない。私の実家のある岐阜県土岐市は人口約6万人で、それよりは多いが州都というものの同じくらいの田舎町だ。
ウシュアイアは、1896年~1947年に流刑地として植民し、開拓されたが、いまは観光業が主な産業になり、ビーグル水道、南フエゴ鉄道、ホーン岬、南極観光などの拠点になっている。
宿泊したホテル。
小奇麗なホテルで快適だった。
少し時間が早いが、プンタ・アレーナスのスーパーで買ってスーツケースに入れておいたワインを飲む。長駆(約630㎞)の移動、お疲れ様~。
中央の赤い道の終点がウシュアイアでその南に斜めに走っているのがビーグル水道(海峡)だ。北側の細長い湖がファニャノ湖だ。マゼラン海峡は写真から外れてさらに北にある。
場所にちなんでホーン岬というビールを飲んだ。
メルルーサ(鱈)のグリル。鱈は世界中で食べられている愛すべき魚だ。