ルーカス・クラナッハ「ユーディット」

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 私はマゾなのだろうか、色っぽいなかなか美しい絵だ。

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 その隣にある絵で、これも大変美しい。クラナッハはザクセン選帝侯の宮廷画家だった。これは「ザクセンの三皇妃」という絵で、三人姉妹が個性的に描き分けられている。現代画家のデフォルメとはまったく異なるが、小さな顎、つり上がった目、体型も少し猫背、細身とクラナッハの絵の特徴がよく出ている。衣装の装飾性も素晴らしい。ユーディットはモデルを見て描いたかもしれないが作り物臭いがこれはそういうところがない。

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 ウィーン美術史美術館を出てすぐ近くにあるアカデミー美術館へ行った。

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 ここにはヒエロニムス・ボスの祭壇画「最後の審判」がある。

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 恐ろしいというよりどこかユーモラスであり、またエロチックでもある。

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 ボッティチェリの聖母子、聖母はフィレンツェのウフィティ美術館の「ヴィーナスの誕生」と同じような顔をしている。それもそのはず、モデルはボッティチェリの愛人なのだから。

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「ゼツェッシオン館」(Sezession)


 ゼツェッシオンとは分離という意味で、過去の様式と「分離」するという意味で、その造形運動をいう。フランスのアール・ヌーボー(新しい芸術)にあたる。設計はヨゼフ・マリー・オルブリッヒだ。分離派にはクリムトやオットー・ワーグナー(建築家)も参加していた。後に二人とも内部対立から脱退した。私は大学の卒論で西洋建築史におけるオットー・ワーグナーについて書いた。

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 中にはベートーヴェン・フリーズというクリムトの壁画がある。そこにはゴリラなども描かれていて普通の人のベートーヴェンのイメージとはずいぶん違うものだ。

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「カールス教会」


 マリア・テレジアの父カール6世がペストの流行の鎮まるのを祈願して建てた。バロック様式の教会だ。

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