アレクサンドリアは紀元前4世紀、アレクサンドロス大王によって建設された都市だ。エジプトのアレクサンドリアはアレクサンドロスがオリエント遠征途中に各地で造ったその第一号だった。
「カーイトゥベーイの要塞」
要塞は古代世界の七不思議のひとつファロスの灯台の跡地に、15世紀にマムルーク朝のスルタン、カーイトゥベーイによって建てられた。
ファルスの灯台は紀元前3世紀にプトレマイオス2世により建てられ、高さは120mもあり56kmも離れたところからも光が見えたという。灯台は14世紀の大地震で倒壊した。
「ポンペイの柱」
ローマ皇帝ディオクレティアヌス帝が建てた図書館の柱の1本とされる。アスワンの赤色花崗岩で出来ていて、高さは27mあり、かつては400本もこのような柱があったという。
巨大な遺跡だが美しい柱1本と二体の精巧なスフィンクスが残るのみである。柱頭の装飾はアカンサスの葉がデザインされたコリント式だ。
「ポンペイの柱」の名前の由来は、はっきりしないようだが三頭政治のポンペイウス、クラッスス、カエサルのポンペイウスによるものらしい。ポンペイウスはファルサルスの戦いでカエサルに敗れると、この地へ逃れてきたが暗殺されてしまう。