魂のさけび 高遠菜穂子さんの話 | 城陽発☆くまちゃんのダイエット&読書部屋

城陽発☆くまちゃんのダイエット&読書部屋

何度も挑戦しては、成功→気を緩めリバウンドの繰り返し。思い切って、ダイエットをブログのタイトルにしちゃいました。おまけで読書部屋も(笑)面白そうな本があれば、コメントくださいね。当面200冊読破が目標!


 18日は、城陽母親連絡会主催で、「命に国境はない」をテーマに、高遠菜穂子さんの講演を聴きました。
 2004年4月、イラク国内で邦人二人とともに武装勢力に拘束された高遠さん。日本国内の政府、国会議員、マスコミが「自己責任」という言葉とともに、彼女らの行動を非難したことは、記憶に新しいところ。
 しかし、当時、彼女は何をイラクで見て、何を考えていたのか?何を伝えたかったのか?この肝心のことが、「報道の見えない壁」によって知らされなかった。
 だからこそ、高遠さんは、全国を回りながら、「自分がイラクで何を見て、何を伝えたかったのか」を語っているのです。
 スライド写真、動画を使いながらの「戦後からイラクの現状まで」をものすごい迫力、リアリティで語る高遠さんの話は、「魂の叫び」そのものでした。

 「カウントされない命」「報道の見えない壁」という言葉が印象的でしたが、カウントされない命の重みを報道の見えない壁で、「わが心の痛み」としてとらえないでいいのか?
 一枚一枚の写真が胸に突き刺さりました。

 とくに、2004年5月にある町で行われていた結婚式の会場を米軍機が集中空爆をおこない、48人もの命が奪われた事件はショックでした。3人の姉妹の遺体の写真。首がない。。。

 イラクでは、銃を空に向かって撃つのは、お祝いのしるし。それを、米軍が「銃撃」と判断して、攻撃。文化の違いを知らない者が、人類共通の結婚というお祝いをぶちこわし、たくさんの命を奪う・・・

 これが、戦争なんだと、腹の底から恐ろしくなり、怒りがわきました。
 
 高遠さんの魂の叫びにもとづく実践を、できるだけ自分にひきよせ、僕も、自分がいまできることを、暴力、殺戮の連鎖をやめさせるために、やっていきたいと心から思いました。