日本共産党中央委員会は、5月15日、「子どもたちのすこやかな成長をねがうみんなの声と運動で、教育基本法改悪をやめさせよう」という「よびかけ」を発表しました。
http://www.jcp.or.jp/seisaku/2006/kyouiku_kenkai.html
法律で「愛国心」や「徳目」を強制することは、憲法で保障された内心の自由、思想・信条、言論の自由をおかすものだとぼくは思います。
「よびかけ」の中でもふれていますが、教育とは、人間の内面的価値に深く関わる文化的営みです。時間がかかっても、「人格の完成」をめざして、自主的な営みのなかで、個人や社会の様々な実践のなかで育まれていくべきものだと思います。それを、法律でしばりつけていく、というやり方はその時々の国家権力の意志に左右されかねません。
いまでいえば、はっきりいって、「アメリカといっしょに戦争ができる国づくり、それに寄与できる人間づくり」であり、もうけをもっとあげるために、弱肉強食の経済社会は当たり前」と思い、そのためにがんばりぬけるエリートとそれ以外の従順な働き手、という「勝ち組」「負け組」の人づくりでしょう。
こんなことを許してしまっては、大変です。
共謀罪、教育基本法改悪、憲法9条改悪・・・これらをセットで「戦争できる国づくり」への環境整備としてとらえ、これらをやめさせるための世論と運動を広げなければ・・・あらためてその思いを強くしています。