義父母のお供で、成田山新勝寺へ行く。昨日の強風のせいなのか、成田の気温は低い。参拝客は結構、いる。
 
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空港が近い成田市では、鰻が飛行機に化けた「うなりくん」がご当地キャラクターで、参道には有名店の川徳始め、鰻を食べさせる店がずらりと立ち並ぶ。椅子席の店を探して入り、10分くらい待って席に着く。小上がりのお座敷席は空いている。
 
広い店内に、髪をバンダナで包んだお運びさんが二人土瓶を下げてお茶を注いで歩いている。赤いバンダナさんが手を振ると、ピンクのバンダナさんが歩み寄って笑った。日本語でしゃべるが、二人はアジアの何処かの異国の人で、姉妹のようだ。
 
鰻重を載せたお盆を運ばれて、黙々と箸を動かしていると、中学生くらいの女の子を連れた夫婦が店に入ってきた。母親の鼻は高いが、鼻の穴は丸く、娘とよく似ている。父親は黒い皮のジャンバーを着て、田村正和のようなヘアスタイルをしている。
 
ピンクのバンダナさんが素早く親子に近づいて、英語で話しかけた。父親は親しげに笑い返し、親子は空いた席に案内されていった。
 
旦那さんの話では双方、マレーシアから来たという。バンダナは宗教的な意味合いあってのファッションだと知る。
 
 
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境内では、お坊さんたちの下駄の音が美しかった。
 
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