夏の終わり、秋のはじめ小雨の降る中を秋祭り。東京は9月になっても、お天気に振り回されている。私の「おさらい会」はノーミスとはいかないが、奇跡的に上手くいった箇所もあり、自分の演奏を初めて愛おしく思うことができた。緊張が解け、腰が抜けそうになりながら、津軽部会の花笠音頭に参加。傘を裏返す振り付けは、身体を上手にひねりすぎだぞ。下手側。花笠を掴む手の位置が変だぞ。曲調も津軽三味線の音も耳に残った。近頃考えているのは、ずっと、そこで暮らすということだ。田舎に生まれて東京に、東京に生まれてパリやニューヨークに住みたがる•••。そういう気持ちを持たずに生きるのは、どんな感じがするんだろう。いつか、取材してみたい。