『能率手帳の流儀』 | しろやぎくろやぎ、本を読む。

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シロヤギとクロヤギによる、徒然気まぐれ偏りぎみ読書日記

 クロヤギです。

 そろそろ来年の手帳はお決まりでしょうか?
 年末は文房具売り場の手帳コーナーが賑わいますが、本屋でも手帳本が多く並びますよね。
 「手帳本て何?」とお思いの方もいらっしゃるかも知れませんが、手帳の使い方について書かれた本のこと。
 雑誌などでも色々な人の手帳の使い方が特集されていたりしますよね。
 私はそういうのを見るのが割と好きなのですが、実際に自分にとって役に立つかというと…微妙。
 例えばフランクリン・プランナー関係の本なんかを読むと、私みたいなダメ人間は読み終わった時点で人生一回終えましたかってくらい、どっと疲れてしまいます。
 勿論、人生における明確な夢や目標がある人や、自分の人生やキャリアを計画的に構築していきたいって人にはいいと思います。
 とはいえほぼ日手帳のサイトを見ていても、紹介されている手帳の中身を見ている分には楽しいのですが、参考になるかというと違う。
 
 そういう私に「なるほど、手帳ってこういう付き合い方もあるのか」と思わせてくれたのが、今日紹介する野口晴己の『能率手帳の流儀』。
 著者は能率手帳を売っている会社の会長ですが、別に能率手帳をお薦めする本ではありません(能率手帳の紹介はありますが、それは全体の1割程度。紙の話なんかは文具好きとしては「へぇ」って感じで面白い)。
 能率手帳を売ってきた自分の経験を通じて培った手帳術(と人生論)のようなものを分かりやすく紹介しています。
 いわゆるライフハック的なものや、スケジュール管理法を書いているようなものではありませんし、具体的なノウハウが満載というわけでもありません。そういう内容は他の本に求めた方がいいと思います(人生論、ビジネス論的色合いも強いですし)。
 『能率手帳の流儀』に書かれているのは、誰にでも、どの手帳を使ってもできる手帳との付き合い方。

 私みたいに他の手帳本を読んでも「なんかこれは違うな~」と思っていた人や、毎年手帳を買って「ちゃんと使うぞ」と思いつつ結局は真っ白のまま終わってしまう人、素敵な手帳を見つけて衝動買いしたものの自分には特別書くことなんかないんだよなという人にオススメの本です。
 手帳は毎年きちんと使うけど、もっと深く付き合う方法はないかしらと考えている手帳好きな人も是非。

 よく目にする「夢に向かって成功」系の、未来から現在を考えるという手帳術の本は、人生に明確な目標を持っている人にはぴったりの本でしょう。
 でも皆が皆、人生の目標を持っている人ばかりではないし、夢や目標って無理矢理持たなくちゃいけないものでもない。それに、「本当に計画通りに進むようなものかしら、人生って」という疑問もある。
 『能率手帳の流儀』で書かれているのは、未来(夢、目標)ありきの手帳術ではありません。
 現在の自分のことを手帳に書きためていく、そしてそれを振り返る。そうやって自分の過去をきちんと把握することが肝要で、そうすることの積み重ねではじめて未来が変わっていく。
 勿論、夢や目標を叶えること、計画を立てることに手帳を利用することを否定しているわけではありません。そういう手帳の使い方も色々と紹介されてます。
 でも一番大事なのは、「書く」そして「振り返る」のサイクルだということ。
 この振り返りの重要性というのは、本書で一番、心に残ったところです。


能率手帳の流儀/野口 晴巳

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 で、実際に実行しているのかって? 私が? まぁ、なんていうんですかねぇ。むにゃむにゃ。でも、手帳を開く回数は格段に増えましたよ。これからこれから。