ミステリー五冊 | しろやぎくろやぎ、本を読む。

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シロヤギとクロヤギによる、徒然気まぐれ偏りぎみ読書日記

 クロヤギです。


 家のテレビが壊れました。
 電源を入れると音声は聞こえるのですが画面は真っ暗なまま。
 数秒後、画面が赤くなったかと思うと電源が落ちてしまいます。
 購入してからもう9年。寿命なんでしょうね…。
 しかしテレビがないと、我が家には音の出るものがパソコン以外ありません。
 いや勿論、耳をすませば冷蔵庫がウィンウィン唸ってるし、その気になれば目覚まし時計を鳴らすこともできますが、人の声が出るものが他にない。
 CDプレーヤーとかもないの。音楽を聴く時はDVDプレーヤーにCDを入れてテレビで聴くの。
 テレビをつけないことも結構あるのだけれど、ないとなると急にさみしいような気がしてきます。
 というようなことを今日、仕事場で話していたら、同僚に笑顔で「なら自分で歌えばいいじゃない」と言われました。
 それはもっとさみしい…。

 さて今日は、読了したもののきちんとした記事にするほどでもない本の感想たち。

 アリス・キンバリーのミステリ書店シリーズ『幽霊探偵からのメッセージ』『幽霊探偵の五セント硬貨』
 母とともにミステリ専門書店を経営する未亡人ペネロピーが、なぜかその書店に縛り付けられている幽霊ジャックの力を借りて事件を解決するミステリー。
 生前は私立探偵でハードボイルドなキャラクターであるジャックと、女手ひとつで息子を育てようと奮闘しているコージー・ミステリー的キャラクターであるペネロピーの掛け合いが楽しいです。
 しかし夢の中でのジャックとペネロピーの逢瀬は素敵といえば素敵なんだけど、生身のペネロピーがちょっとあぶない人みたいじゃない?(笑)

 真保裕一『灰色の北壁』
 新田次郎賞を受賞した、山男たちを主人公とした山岳ミステリー集。表題作の他、「黒部の羆」「雪の慰霊碑」が収録されています。
 とりあえず全部の話に女が絡んできて、「女の存在を省いて山単体で物語は書けないのか?」という気分になります。でもこれは私が女だからそう思うのかもね。
 真保裕一の小説は他にも読んでいて、それらは面白かった記憶があります。『連鎖』とか『奪取』とかだったかな。

 高野和明『6時間後に君は死ぬ』
 ある人物を中心としたミステリー連作短編集。一貫したテーマもあるといえばあると思います。
 サスペンス的なお話と感動路線のお話が入り交じってますが、サスペンス的なものの方が面白く読めました。
 どこに瑕疵があると思うわけでもないのだけど、全体的にどうも…相性が悪かったのかな。
 
 矢作俊彦『リンゴォ・キッドの休日』
 二村永爾という刑事が主人公のハードボイルド・ミステリー。
 2006年版『この文庫がすごい!』ベスト10入り、と帯に書いてありました。
 1978年に出版されてから、出版社を転々としつつも今でも現役で手に入るのだからすごい。
 解説によると若き日の大沢在昌がこれを読んで「俺はこんな華麗な比喩を使った文章は書けない」と「布団被って寝ちゃ」ったそうです。
 しかしねぇ…私はハードボイルドというものと相性が悪いのかもしれないけど、どこがよいのかさっぱり。
 いや、かっこいいよ。かっこいいけど…うーん…こういうのをなんて言えばいいんだろう。
 例えばね。キムラタクヤを見て整った造作をしているなぁ、とは思うけど、魅力的だとは思わないのね。
 かっこいい、素敵、と思う人がいるのは分かるわ、けど私の心は微動だにせん。みたいな。そんな感じ。
 ご理解いただけますでしょうか…。
 ハードボイルドがお好きな方にはたまらんものがあるのかも知れません。