週末読んだ本の話 | しろやぎくろやぎ、本を読む。

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シロヤギとクロヤギによる、徒然気まぐれ偏りぎみ読書日記

クロヤギです。

19日の蛍見物を企画したのは同じ職場のQさんなのですが、来年の結婚を控えて今は遊びたい盛りらしいのです。
先週の金曜日には「突然ですが、明日、ハイキングと温泉に日帰りで行きませんか」というメールを皆に送っていました。
そのメールには、午前6時集合から始まって夜8時解散までの14時間分のタイムスケジュールが30分刻みの細かさで書かれていました。
とりあえず私はご遠慮させていただきました。
誰か誘いに応じた人はいたのかしら…。



今日は週末読んだ本の話です。

やっと読書欲が復活して、土日は本を読んでいました。

(それからなぜか衝動的にあみぐるみを作りたくなって、生まれてはじめての編み物にトライしていました。自分は不器用だと分かっていたつもりでしたが、まだまだ認識が甘かったことを思い知らされました)


以下、読んだ本をご紹介。

乾くるみ『イニシエーション・ラブ』
すべては最後のサプライズのためにある小説。
物語の99%は正直つまらない恋物語。最後の1%で物語の意味が変わる。
『葉桜の季節に君を想うということ』や『片眼の猿』なんかが面白かった方にオススメ。

太宰治『斜陽』
かず子の気持ちがさっぱりわからん。

そ、それは恋なの?と首を傾げながら読了。

とりあえずこの人に子育てさせるのは不安だ、という感想をもったのは私だけ?

一番面白かったのは、米原万里『オリガ・モリソヴナの反語法』。
1960年、チェコのプラハ・ソビエト学校に入った志摩は、舞踊教師オリガ・モリソヴナに魅了された。
30数年後、翻訳者となった志摩はモスクワに赴きオリガの半生を辿り、ロシアの悲しい歴史とそれに翻弄された女達の生涯を知る。
というようなお話。

うーん…。
面白かったけれど、読後の印象が妙に散漫。
日本人の志摩は舞踊教師であるオリガ・モリソヴナに出会ったことで、ダンサーになることを夢見るようになる。
でも今は夢破れ、翻訳を生業にしている。
そんな彼女がモスクワでの滞在日数の限られた中で、友人や知り合った人々の力を借りつつ何とかオリガの過去を調べようとする。
この設定が物語を読みやすくしていると同時に、もっと書いて欲しいところが他にあるんだけど…という物足りなさを生んでいるのかなぁ。

それにしても著者が逝去されたのがいかにも惜しい。
あれこれ書きましたが、『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』も本書も機会があれば是非どうぞ。


米原 万里
オリガ・モリソヴナの反語法
米原 万里
嘘つきアーニャの真っ赤な真実