大島紬の魅力と不思議! | やぎやんのブログ

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羽生結弦君と、ハウステンボス歌劇団をこよなく応援しています!

大島紬の魅力と不思議!

大島紬の着物とは…

これ!



前姿はこんな感じ!


ただの地味な黒っぽい着物じゃん!?…と思うでしょう!! ところがところが、この大島紬の着物には魅力と不思議が詰まっているのですよ。沢山の魅力があり過ぎて何から書こうかな!?

まず、この着物は着る人の年齢を問いません!シックな色合いがお好みという方でしたら、20代の若い女性でも着れますし、上の年齢ですと、私の母のような93歳でも若い方と同じ着物が着れます。着る人の年齢を問わないのです。不思議でしょ!
合わせる帯を代えることによって、年齢が幅広く着られるのです。だから、おばあちゃんから孫まで母娘孫三代で着ることが出来ますょ!!

次の魅力は、たたむと、とにかくこんなに小さくなってしまいます。(歌劇団さんを応援するときのペンライトと比べてみました)



シワも余り寄らなくて、他の着物よりも軽いのです。

そして、この大島紬の一番の不思議は、お値段が高いのに…高いのに…、着る用途TPOは“普段着”の種類に入ります。たとえ100万円の大島紬でも普段着なのですよ!
「ひぇ〜〜100万円もするのに普段着にしか着れないの?結婚式とかには着て行けないのですか?」と言いたいですよね! はい、そうなんです。結婚式や式典などかしこまった席には大島紬の着物は着て行けないのです。不思議ですよね!

ちなみに、写真の大島紬が170万円なんですよ!! これでも普段着です。最近では少し高い袋帯を合わせて、お出かけ着(お食事会や同窓会、パーティーなど)に用いるようになっていますよ。

高価な本大島紬は、一番細くて最上級のシルクの糸を先に色分けして染めて、染まった糸で紋様を織っていくのです。この工程は実際に見てみると、とても気が遠くなるほどの緻密な緻密な…ものなんです。1日に織られる長さは人手幅くらいでしょうか!?…1枚の着物を仕立てる反物の長さは12~13メートル必要ですから、100万円するのも分かる気がしますよ。ですから、日本の重要無形文化財と言われるのです。日本の宝のひとつだと私は思っています。


この着物は私が買ったのではなくて、親戚の叔母様が私に『買っておいたんだけど、一度も着てなくて…着物に関わっている貴女に着てもらえたら嬉しいよ!』と言って下さり、頂いたものなんですよ!…ところがその叔母様は小柄で150cm、私は165cmです。普通、洋服ならばとても着られるサイズではないですよね!…だけど、着物は着丈や身幅、袖丈、肩幅などなど、いたるところに反物の生地を入れてあるので、仕立て直しをすると自分のサイズに大きくすることが出来るのですよ!!

最近の私の目標は、この大島紬を着てハウステンボス歌劇団さんの応援に行くことです!!♡*゜これをさらりと着こなすには、自分の中身をもっと磨かなければいけないなぁ〜と思います!
『伊織様ぁ〜!! 着物を着て観劇に行きますぅ〜、待ってて下さいねぇ〜』


*公演後の、伊織はやと様のお写真を載せさせて頂きました