③手の骨
手根骨、中手骨、手指骨がある。
近位に4個、遠位に4個で合計8個ある。
近位列の橈側から舟状骨、月状骨、三角骨、豆状骨と並ぶ。ただし、豆状骨は尺側手根屈筋の種子骨で三角骨の上に乗る形で存在している。
そのため、橈骨手根関節は豆状骨を除く舟状骨、月状骨、三角骨で構成される。
遠位列の橈側から大菱形骨、小菱形骨、有頭骨、有鉤骨と並ぶ。これらは中手骨と手根中手関節(CM関節)をつくる。
橈側の舟状骨と大菱形骨がつくる隆起と、尺側の豆状骨と有鉤骨がつくる隆起との間に屈筋支帯がはっている。
隆起の間のくぼみのところに手根管というトンネルができる。
(イ)中手骨
てのひらをつくる骨。
近位端を底、中央部を体、遠位端を頭という。
中手骨底は手根中手関節(CM関節)をつくる。
中手骨頭は中手指節関節(MP関節)をつくる。
(ウ)指骨
母指は2節、他の四指は3節である。
母指には基節骨と末節骨がある。
四指には基節骨と中節骨と末節骨がある。
各指骨も近位から底、体、頭にわけられる。