大相撲、昨日の千秋楽・結びの一番。
横綱・朝青龍VS大関・千代大海。
実家で母も交えてテレビを見ていた。
母は「日本人頑張れ」である。
それまでの琴欧州などの一番でも、
日本人が勝つと大喜び。
で、結果はご存知の通りに横綱の勝ち。
「あーあ」である。
会場の入りは悪かったが、
テレビ桟敷の客は多かったようだ。
日本人VS外国人という構図は、
もう強い日本人が存在しなくなったので成り立たず、
ウチの母のような見方をするのは、ごく少ない人たちになったのではないか。
興味は「ストップ・ザ・朝青龍」。
その一番手が千代大海や魁皇ではなく、琴欧州になった。
昔、若乃花が言っていた。
「弱いから負けるんです」。
その通りであるから大相撲は面白い。
強い人間が勝つ。
朝青龍がいくら嫌われても、強いから勝つのは当然だ。
しかし昔の北の湖は、もっと嫌われていたのではないか。
日本人なのに、ロボットだとか宇宙人だとか言われて。
日本中から、強すぎて嫌われていた。
だから今の朝青龍なんか、まだまだだと思う。
日本人の見方が変わったのか?
自分はその北の湖の落日も覚えている。
「頑張れ! 北の湖!」
そう声援されたときが彼の最後だった。
それからいけば、朝青龍はまだまだだ。
頑張れ! 大関、その他の力士。
そして、イイ人にならないでくれ、朝青龍。