take様 有難う御座いました オーストリー製 EMCO コンパクト5 ミーリングユニット | ビートしま専科 Let's enjoy the beat together.

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ビートほか 作ること全般 DIY 65過ぎてのビート乗りです。
自ら組み上げたエンジンでドライブ 最高のホビー
乗るチョロQ ビート,
ドイツ製大型ビート(ボクスター)も仲間入り こちらは旅行にも便利,農道のポルシェ サンバ―トラック、FF最速 TYPE R

ありがとうございました ご満足していただけ 良かったです

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非常に良く手入れがされており、購入させて頂いて良かったと思っております。
明日からの楽しみが増えました。

 

旋盤本体と同様に、非常に良く手入れがされており、さらにミーリングユニットには、使い勝手が良いように改良までされていました。購入させて頂いて良かったです。

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かわいそうな錆びた個体ですが 順を追って手を入れていきます

標準で自動送り ねじ切りトレインが付いています

おそらく サカイマシナリー ML-360の原型になっていると思われます

こちらにユニマット3と共にアップされています  ユニマット3はML-210の原型

Emco Compact 5 Lathe (archive.org)

 

 

 

自動送りユニット

ノブはOリングにより節度感を出しています。

送りギヤ出力軸のアルミシャーピンが折れています。

防錆剤が固まった状態で 無理に送りを掛けたために 折れたものです。

EMCO社は多くの機械に この様な安全機能を付加していますが これを知らないと壊れたと勘違いします。シャーピンがせん断されたおかげで 樹脂ギヤは無事です。

コンパクト5も8もねじ切り可能な設計ですので チェンジギヤがないと真価を発揮できず

多くの中古旋盤を買った人の 悩みの種となります。

今回は 出品前に全交換ギヤを アルミ合金と樹脂で そろえるため ブランクから切り出していきます。インボリュートカッターで 20-80枚をアルミ合金と 樹脂から削り出します。

津田駒割出台 250IH 100k近くあります。使われているベアリングも 中華製旋盤の3倍ほどあり

剛性に問題なしです。

アーバーのブレを確認 心出し顕微鏡で カッター合わせ

割出の使い方

分子にウオーム数 分母に割り出したい数をおいて 素数になるまで整理します。

この機械ではウオーム40 割出72とすると 分子が5 分母が9

分母9の倍数の割出穴54(例えば9*6=54穴)を選択し 分子5*6=30

30穴ごとにセクターをセットして回していきます。最初の穴位置から30個目に移動させます。

倍数になる割出穴が無いと 割り出せません。通常は2枚ほど付いています

判りにくいときはコメントください。

足りない素数13は別途加工しています。

すでに求める歯数のギヤがある場合は それをマスターとして切る方法もあります。失敗も有りません。

ブローチを刃物台に固定して押し込んでいきます コンパクト5の基本送りセットに

0.4-2.5mm、10-48TPIのミリネジ インチネジが切れるギヤセットを樹脂で準備

ナイロンほど硬くないですが ハードなねじ切りでは無いので使えると思います。

これで このクラスの旋盤の機能が揃ったことになります。

 

コンパクト8の出品が済んだので こちらに着手

ヘッドストックは3本の M8でガッチリ固定されています。

親ねじ破壊防止のアルミ段付きシャーピンを準備

親ねじとギヤトレインとのクラッチ オイル穴も用意されています

主軸ベアリングは 100%化学合成グリスを充填 数十年の寿命が有ります。

主軸は プリロードを使うタイプなので 後方の プーリー部の Cリングが溝に完全に入っているかを確認する必要が有ります。写真が嵌った状態

組付け後モーター、コンデンサーはボッシュ

 

純正モーター 自動送りトレイン 角度の固定はコンパクト8やエムコマット7より やり易くなってます。

芯押し台の目盛りが無かったので アルミで準備、1回転ピッチ 1mm

このサイズの刻印が無いので プリントアウトした目盛りを貼っています。

バーチカルヘッドを付けた状態 回転数は3段ですが 機械の剛性を考えると 更なる低速はいらないようです。 コレットはスイス製 シャブリン ヘッドは傾けることもできます。

コレットが無いのと 微動送りが無いので 準備次第 出品予定

コンパクト8にも取り付けられます。

純正にはない 4角刃物台を用意 通常はこれで事足ります。 大きなサイズのバイトを使うときは 純正の押さえが役に立ちます。 アキュータッパー 内部にトルクリミッターと 遊星ギヤの逆転機工をコンパクトに収めています。ドリルチャックに掴めるよう MT2シャンクを 12ストレートに加工しています。

4角刃物台を 追加で2個用意しました。 バイト4本付き 8本のバイトを事前にセットしておけるので クィックチェンジと変わりません。6mm、8mm用

 

バーチカルユニットのレストア 3段ベルト変速ですが このクラスは このレベルで十分です。

低速になっても 機械の剛性に限りがあるので 出来るだけ 高速 軽負荷での加工がお勧め

タップを使ってのウォームホイル作成 これで微動送りを準備します

これも最終調整中 別途 出品予定です

 

 

 

通常はボール盤のレバーでミーリング時はウォームを噛ましして 微動送り

右が純正品

DROにて読み取り (ハンドル側には目盛りは有りません)

両面テープで インジケーターを貼っているので はがして移動できるようしています

Z方向は エンドミルの逃げもなく 最も精度が出せる方向で 多くの作業がZ軸で寸法を決めるので

中国製ノギスですが 0.01mm目盛りは 非常に便利です。

ほぼ完成 締め付けバーとコレットの準備

 

送り部分の不具合対応

ASSY部分を刷新しています

モジュール1のウォームに変更 純正より強度を上げました

ウォームホイルは リード分だけ歯をねじっています。

 

BIG7倍速 増速スピンドルでの6mmエンドミル作業

本体の回転を上げずに増速できるので 切り子の吐けが良くコレットも小さいので ハンドリングが良好。複雑な構造でも 先端は5μレベルです。

この後 バイスと共に発送