モヤッとしてたことが、3年くらいぶりに腑に落ちる。 | シゴトクリエーター! ~池田八惠子のシゴクリブログ〜

モヤッとしてたことが、3年くらいぶりに腑に落ちる。

シゴクリ本を出してから3年くらいモヤっとしてたことが、

ようやく実感を込めて分かった!!

 

今から発表するけど、言葉にするとものすごい当たり前だなあ。

 

ええと私は今、教科書や子どもが出てくる実用書や児童書の絵を多く描いています。

でも、元々そんな分野を目指したつもりは全然ありませんでした。

 

どんな絵が必要とされてるか分からないから、とりあえず色々描いて見せただけ。

 

 

すごくよく覚えているんだけど、ある日仕事で家族の絵を描いたら、

子どもが上手とすごいほめられました。意識して描いたものじゃなかったから、

へえこれみんな喜ぶんだ!と意外だった。

私、自分の作るものにへんなこだわりないから、みんなが喜べば嬉しいなと思って、

営業用のファイルにも少し意識して子どもの絵を入れたと思います。

そして現在、そういう絵のイラストレーター。

子どもの絵の雰囲気について大きな修正がきたことはないと思う。

みんなが求めるものが、意識しなくても描けるからだと思います。

先方も、私も、ストレスフリーだ。

 

イラストシゴトが軌道に乗ると、もっと自分しかできないものをつくりたくなった。

絵だけじゃなく、伝えたいことがあったり、世界観があるもの。

世界観がある絵は、「チビッコかみさま」というシリーズをずいぶん描いたし、

伝えたいことはシゴクリ本で挑戦しました。

 

シゴクリ本は、出版という形で世に出たから特に責任を感じたり、

それから、もうこの系統(?)なんだと勝手に思ったりして、

このテーマでなにか続けなきゃ、としばらく悶絶していたけど、

今ふと、思いました。ゴールを最初に設定しても、しょうがなくない?って。

だって私、自分がどんな企画に向く人なのか、自分で知らないんだもん。

イラストのタッチだって仕事を通じて、教えてもらったくらいだし。

普段本に関わる仕事をしていても、イラストと著者は別物。

だから、15年前みたいにまた、階段登って行きながら学んで行けばいいよ。

 

 

 

本の企画について編集者の人に色々聞いてみると、

当然「売れる説得力のあるもの」と言うと思うんだけど、

そっちのプロじゃない私が編集者の考え風によせた半端な案って、いるか?

そんなの、プロの人がさくっとつくったほうが、いいじゃん。

それから、編集者と著者は立場が違うから、考え方は違ってもいいと思った。

見方が変わると同じものでも、違う風に感じるみたいに。

 

私わかんないなら、とりあえず納得いくまでアイデア出して、

企画書なりサンプルなり、つくればいいんだと思った。

それってすごい説得力じゃね?

仕事で量産しているものと、熱量がきっと別物だから、

いつか誰かに「売れるかも?」って思ってもらえると思うから。

これができるのは、初心者の特権だと思うなあ。

 

1人で考えるなら、誰の迷惑にもならないから、じっくり思いを固めて、

で、いいのができたら、いろんな人に見てもらえばいいじゃん。

 

現在、チームで企画を練っているものもいくつかあるんだけど、

それはそれで、2人が自然でいられる方向をじっくり探ればいいと思う。

 

あーなんか超スッキリしたー。そして腑に落ちるまで長かったー(笑)