前回の記事で

「親も受験勉強を習慣にして伴走者になれるようにする」

と書きましたが、そこについてもう少し詳しく書いていこうと思います。


 まずテンションについてですが、私のおすすめは

「受験勉強という趣味をもつ」

という感覚でやると良いんじゃないかと思います。


 私の本来の趣味はパソコン、テレビゲーム、旅行です。

やっていると楽しく、

暇があるとついついやってしまうし

やりだすと止まらない。

人からその話を聞かれたら話が止まらなくなるし、

同じ趣味の人と話すといろんなことが発展して楽しい。

 どうやったらもっと楽しめるか、うまくやれるかについても日々自分で工夫しているので人に教えることもできる。

 可能であれば仕事も時々休みをとって、趣味に打ち込む。

 趣味なので、人からあれこれ言われてもあまり気にしない。家族や友人がついてこなくても、気にせず1人で楽しめる。


 みなさんにもそういう趣味ってあると思います。


 親子勉強会の親になるにあたり、私がお勧めするのは

「受験勉強をそういう趣味と思いこんで取り組む」

ことです。


 子どもの将来のために嫌なのに一生懸命勉強するなんてテンションでやってたらしんどいだけです。そんなにしんどい思いをしているのに、子どもが一緒にやるのを嫌がったりしたら

「俺はこんなにお前のために頑張っているのに!!」

って怒ってしまうかもしれません…


 でもそれではダメなのです。北風と太陽の寓話のように、あくまでも親は勉強を趣味として楽しむスタンスです。趣味だからヒマを見つけては問題を解いたり、解き方を調べたりしています。それが楽しいのです。


 私自身は、勉強自体がそこまで得意でもなければ好きでもないタイプです。しかし、仕事の事で学ぶことはとても楽しくでいつまででも学んでいられます。だからミドリが大きくなる前に、まずは自分自身が「勉強を趣味のように楽しんで毎日取り組める人間になろう。そうなる方法を見つけ出そう」

と決めて勉強に取り組みました。


 作戦はうまくいきました。ミドリが3歳の頃には「パパはべんきょうがたのしいんだね。ミドリもやってみたい」

と言われるようになっていました。実際家でも外でも、何らかの勉強を楽しんでやれるようになっていました。ミドリとは、普通の遊びに加えて、論理遊びをしたり、ミッケなどの間違い探し絵本や迷路ドリルなどで遊ぶ習慣を少しずつはじめました。あくまで趣味ですので、遊びと同じで気が済むまでやる意識を持って楽しみました。


 それから14年が経過しましたが、今でも勉強は私の大きな趣味の一つです。最近はチャート式を解いたり、英検の勉強をするのがメインのチャレンジになっています。もちろんしんどいんですが、わからない問題に取り組む苦しさをミドリと共有できていると思うと、とても楽しい気持ちになります。ミドリから見ても、私は勉強好きなのでそのことについて話しかけたり相談したりするのは気兼ねがいらないようです。


 そんなわけで、「受験勉強を趣味にする」作戦。とても有効です。