前回の記事で英語学習について触れましたが、我が家ではミドリの勉強について「先行逃げ切り型作戦」を展開すると0歳ぐらいの時には決めていました。


 もちろん、勉強が全く関係ない道に進みたいと言う可能性はあると思っていましたし、その場合はそちらに進んでいけば良いと思っていましたが、そうだったとしても今の日本では大抵の場合小学校から高校までは学校に通って勉強をする時間がたくさんあり、勉強がスムーズにできるかどうかでせいかつのしやすさが変わってきますので、勉強はできた方が良いと言うのが私と妻の共通の見解でした。


そしてミドリが赤ちゃんの時に呼んだこの本


が決定打となりました。


「女の子は習慣付きやすい傾向がある。男の子は小さい頃遊びまくっていても、中3になると思い立ったように勉強に打ち込み、生成機がぐんぐん伸びると言うことはあるが、女の子はそれがない」


 という趣旨の記載があり、私の身の回りを振り返ってみても、実際そうでした。男の子は悪ガキで暴れ回っていたのにいつのまにか勉強に目覚めて慶應大学に行った子もいますが、女の子は学力についてそういう浮き沈みが大きい子は少ない。少なくとも急浮上して賢くなる子は見たことがないという印象でした。


 私自身も親が共働きでほとんど放置、小さい頃はゲームやりたい放題、医師にはなりたかったけどで勉強にうまく打ち込めず現役受験失敗。予備校に入って初めて、正しく勉強すると言うことを知り、滑り込みで地方国立大学に入ったという経歴です。だから「気が済むまで好きに生きていれば勉強も最終的になんとかなる」というイメージを当初持っていました。だからこの本との出会いは非常に大きかったと思います。


 娘にどんな習慣をプレゼントするか?それを一生懸命考えました。女の子は男の子と違って、習慣さえつければそれを自分そのものに変えていける力があります。だから、英語だけでなく、毎日楽しく勉強する時間を持つ、友達を大切にする、特定の子だけでなくいろんな友達と関われる、論理的に考える、家族で過ごす時間を持つ、礼儀正しく人と接する…などなど、ミドリが一生幸せに生きていけるように必要な習慣を、意識的に毎日毎週行えるように考えて接しました。


 大手進学塾の特進クラスに入った時、ミドリには「君の作戦は先行逃げ切り型だから」と伝え、塾に入る何年も前から塾でやるであろうことを先行して勉強してきたし、これからも「家では塾の予習」「塾で習う段階で復習」という形で、賢い同級生たちと渡り合っていく作戦であることを話し合いました。ミドリもそれがやりやすいと感じたようで、高1の今も先行を意識した学習法を選択しています。


 ちなみに、予習進度については上位の同級生には抜かれてしまっている部分もあるので厳密には逃げ切ってはいません。大事なのは「あとから追い上げてくる医学部受験生よりもはるかに前を走る」という意識をいつも持つことです。大学受験の英語を楽に解くために英検準1級受験に中3から取り組むとか、そういう「まだはやいんじゃないの?」ってことをどんどんやっていくことが「先行逃げ切り作戦」の骨子です。


 みなさまも女の子の教育方針で迷ったらこの本読んでみてください。さらっと読めておすすめです。