地方で県1番の中高一貫校に行くと、本当にとんでもない同級生が複数います。20番ぐらいまでは親子2人がかりの勉強で、調子が良ければ張り合うことができますが、それから上はまさに全盛期のAKB選抜メンバーのような強さ。1桁台になると神7のような高校生です。


天才肌のMさんにミドリがテスト前の勉強法を聞いた時のことです。

「数学は、テスト前に問題集を開いて(1学期の期末テストの段階ですでに教科書と授業の傍用問題集は最後の問題まで1周解き終わっている…!!)、指差しで確認してオッケー!オッケー!って感じ。解き方が自信のないやつだけもう一回解いたりする。英語はあまりテスト勉強はしないけど、テストの時に『あ、授業の時に言ってたな』っていうのを選ぶよ!」

とのことでした。


…冗談だと思いますよね?


でもマジです。本当に賢い一握りの子は、本当に、普通に授業を聞いて、問題を解き、わからない時は回答の解説を見て納得して解き直すという、ごく当たり前の事を繰り返すだけで全部わかるようになってしまいます。私が現役の時もそういう子が学年に4-5人はいて、普通に東大に行きました。女子のそういう子は珍しく、男子が多い印象です。


私たちが今小学校の授業を受けて、教科書の問題を順番に解いたらすんなり行けるじゃないですか。彼らは大学に入るまでその感覚で行けるんです…!それが生まれつきなのか、特別な教育を受けているのかは全くわかりませんが、中学校に入った時にはすでにそうなっています。そういう子達は共通して、中学校に入ってから塾に行かずに家で勉強することが多いです。聞くと「自分のペースで予習復習をするので塾に行く時間がない」と言うそうです。


そんな子達には勝てるわけがありません。私やミドリのように、普通の感覚と才能を生まれ持った人間は彼らを尊敬して、憧れを持って接します。どこで差がついたのかはさておき、入学の時点で10周回遅れな上に、ハイペースで走り続けますから、追いつけません。当然、受験する大学のグレードも全く違ってきますのでライバル視する必要もありません。

大事なのはそういう子を見て落ち込まないことです。勉強の大谷翔平。そんな子もいるんだと割り切ることが大事です。


難しい問題の解き方を聞くと当たり前のように的確にわかりやすい解き方を教えてくれる子が多いのもこのグループの特徴です。もう尊いレベル。県の宝です。