大人は子供が学ぶのを、サポートする義務がある | やどかり族の育自日記

やどかり族の育自日記

やどかり族(宿借り族=転勤族)の妻の育児の日々。
つたない母と子供の成長を、鼻歌うたうように綴ります。
「好奇心」「対話」「自立」「多様性」がキーワード。今のとこ(笑)

「EUって何?」


これ、イギリスで多く検索されたEUに関する質問の、第2位。

怖いのが、国民投票の結果が出た後の話だってこと。

この状況を記したgoogle trendのツイートが話題になっている。

 

 

 

日本に置き換えれば、

憲法9条改正が国民投票で賛成多数で可決され、

その結果が出た後に、

「憲法9条って何?」

という検索ワードが急上昇するのと同じようなもんだ。

おーい!今かよ、それっ!!全力でつっこむよね。

 

以前、何のために勉強するのか? Ver5で、

勉強の目的を

『自由になるため』と『自由の相互承認の感度を高めるため』

(みんなお互いの自由を認め合うため)と書いた。

 

この意味が、今、ものすごくよく分かる。

 

頭の中で悶々している言葉たちを、

まとまるか分からないけど、書き散らしてみる。

 

「自己責任」の行き着く先

 

勉強するのも、しないのも個人の自由だと、

「自己責任」という言葉で片付けられることがある。

 

それは、勉強する意味を「個人が得られる自由」にだけしか

焦点をあてていないからだと思う。

勉強して出世しようが(勉強と出世が結びつかない事もあるが)、

勉強しないで、好きなように暮らそうが、

それは個人の趣味趣向で勝手なことだ、と。

 

「自己責任」が行きつく先は、格差社会である。

 

格差社会が何で怖いかって、

現状に不満を持つ貧しい人達の反感を吸い上げる形で、

ヒューっと風が吹くように、政治の票が極右政党に持っていかれることである。

(極右政党、でなくても、偏った意見を持つ政治家など。)

 

「EUって何?」

と、国民投票後に検索する多数の人達がいる中で、

一国の政治が動いてしまう。その怖さ。

 

勉強する理由を『自由になるため』とだけ言うならば、

勉強しなくたって、今の日本の私達は、ある程度自由だ。

だから勉強の意味が分かりづらくなる。

 

でも、隣のあの子とも、少し遠くの国の誰かとも、

争わずに、お互いの自由を大事にしながら暮らしていくには、

私たちは、勉強しなければならない。

 

自分が、自分が・・を国同士がエスカレートさせた結果、

過去、どういう結果を招いたかを知らねばならない。

 

EUが、元をたどれば、第二次世界大戦後、

これ以上戦争を繰り返すことのないよう、

国境を越えてひとつの国のように協力しあうことを目的に出来た組織である事を

国民投票前に、知らねばならない。

 

戦争になったら私達の自由なんてひとたまりもない。

 

子供たちは、勉強しなきゃいけない。

いい学校に行くためじゃない。

お金持ちになるためじゃない。

 

子ども本人が自由に、幸せに生きるために、

何より戦争しないために、

勉強しなくてはいけない。

 

大人は、子供たちが勉強に興味をもつよう

サポートする義務がある。

 

はっきりと、目が覚めたように、そう思った。

 

人気ブログランキングへ


たたかいごっこ、がブームの我が息子。獣王ジャーの真似して「やぁ!」「とう!」と毎日やってます。ずーっと、「戦い」は、ごっこ遊びだけで済みますように。