松山市住宅情報館会長日記 『愛媛県内地価24年連続下落』

 

暑さ寒さも彼岸まで。今日は彼岸のお中日。台風一過もあって随分涼しくなった。今朝から半パン・ランニングシャツを止めて、長ズボン・半そでシャツでの早朝パトロールとする。季節は第3クオーターを回り夜の長いシーズンに突入する。私の人生も第3クオーターを回り春の来ないゴールに向かっている。

 

昨日、平成28年度7月1日の全国の基準地価が発表された。全国で見ると商業用地が9年ぶりに下落が止まったと言う。上昇したのは東京・大阪・名古屋に加えて札幌・仙台・広島・福岡の4市が加わった。東京では銀座で1坪1億円となった。実勢価格はもっと高い。沖縄の住宅地の上昇は富裕層による沖縄移住によるものとしている。沖縄新都心の高層ツインマンションの30%は県外客だと聞いている。日本の主要都市は外国人旅行客が増えてホテルや店舗の建設需要が高まったことが原因している。

 

愛媛県では用途地区平均で24年連続下落となっている。地価の上昇地点は全て松山市で商業地3カ所と住宅地3カ所の6カ所となっている。松山の地価上昇の原因はホテルの建設や分譲マンションの建設によるものである。収益還元法という土地の生産性に目を向ければ実需以上に高騰しているとも見れる。同じ上昇しても四国など地方都市と首都圏では上昇率が違うし、取り残された国土という面では地域格差が広がっている。

 

  ココ最近、石原慎太郎著の天才(田中角栄)が発売されて以来、何故か田中角栄ブームとなっている。昭和47年発表された列島改造論で地方都市の地価を上昇させた田中角栄のビジョンを思い出す。地価も上がったが給料も毎年上昇し、当時の若者はバラ色の夢と希望に満ち溢れていた。あのころを懐かしがり角栄の再来を望む団塊世代は多い。日本の成長を根本的に直すのは人口増加政策しかない。その為には若者が安心して子供が産める社会が求められている。