松山市住宅情報館会長日記 『集団的自衛権法案成立から1周年』

 

集団的自衛権法案成立から1年となった19日、アチコチで安全保障関連法案反対集会が行われ、その記事が愛媛新聞1面に掲載されている。同紙は『同法の運用阻止』の市民運動を大きく取り上げている。この問題は賛成・反対とそんなに短絡的に決めることが出来ない奥の深い問題だと思っている。私は短絡的な右翼的結論も左翼的結論も嫌いです。法案賛成や法案反対の署名の要請に遭遇すると腹が立つ。どちらの主張も賛成したいが、どちらの主張にも反対したい。そんなに短絡的に白か黒か決められるものではない。私は国家の繁栄を願う平和主義者です。しかも周辺国の動向を心配する平和主義者です。

 

私は憲法九条の存在そのものが違法状態だと思っている。自民党も野党も憲法九条を容認しているから、私から言えば憲法9条を容認している自民党も野党も間違っていると思っている。自衛隊は誰が見ても軍隊です。軍備を保持しないと言う憲法9条は今現在既に違法状態なのだから、趣旨は違うが自民党とも野党とも私の意見とは対立している。違法状態の憲法は改正しなければならない。自民党も野党も小手先の憲法解釈や運用などで対応しては益々ややこしくなると思っている。

 

愛媛新聞の読者は良く分かっていて『愛媛新聞は左翼新聞だから』とよく言われる。愛媛新聞関係の勉強会に参加している人達さえも左翼新聞だと言っている。反対者の言動の記事を載せて世論を反政府運動に誘導していることも県民は良く知っている。彼らは無関心を装い大人の対応をしているにすぎない。中央紙は社の方針として朝日新聞や産経新聞の様な偏食新聞があっても良い。不幸なことに愛媛県は地元新聞として一紙だから選ぶことが出来ない。愛媛新聞は自民党を支持しなくてよいが、法案については賛否両方の意見を平等に掲載してほしい。別の意見を知ることで読者に幅広く自由に考えさせてほしいと思っている。賛成意見を掲載せずに反対意見のみを掲載するから、愛媛新聞は偏食新聞と言われるのです。

 

意外にも安全保障関連法案について朝日新聞は掲載していない。産経新聞・日経新聞はノータッチだった。各紙掲載しない中で、私は集団的自衛権法案成立1周年について愛媛新聞の反対集会の記事について掲載したことに賛成する。意義があったと思う。ただし賛成者の意見を載せないことが片手おちである。反対者と同等数のもの言わぬ賛成者がおり、態度を決めかねている人が更に多数いる事を知るべきです。『安全保障関連法の運用阻止』の市民運動の記事と同じように法案賛成と沈黙している賛成者の記事も掲載してほしいものです。

 

  どんな法案だって賛成者が居れば反対者がいる。法律の内容は一長一短、両刃の刀の面がある。反対者も正しいかもしれないが賛成者も正しいのです。地方の場合、新聞購読者は一紙の購読を余儀なくされる。1紙が賛成か反対を決めてはならない。行動起こさない沈黙の意見も掲載すべきです。一紙購読の場合、いつの間にか筆者に扇動されていることが多い。自由な筈が何時の間にか誘導されて思想的に偏っている事がある。これはすべての新聞社に言えることだが、国民が公平で自由な判断が出来る為には、賛成意見、反対意見を同等に記事にしてほしい。