松山市住宅情報館会長日記 『なぜ読書が大事か』

 

死ぬ頃になって人生とは何かが分かる。人生は折り返しのない一方通行だ。『親を亡くした。戦争も経験した。夫も亡くした。子も生んだ。子供を学校も出した。孫もできた。色々経験した。全部わかった頃に人は死ぬのやなあ。』二十数年前亡き母が死ぬ前にしみじみと言った言葉である。母は幼くして両親を亡くし戦争で夫を亡くし、私の父と再婚して家を守り、半血の長男の成長も見届けた。苦労に苦労を重ねた一生だったと思う。自分と比較すると何とも気の毒な人生だったように思う。しかし臨終の時『幸せな人生やった。』と言って死んでいった。世の中では失敗や成功のドラマが何時も繰り返されている。

 

人生は80年である。自分の経験は1回だけである。色々経験してやっと分かった頃『あの時ああすればよかった。』では年齢的に手遅れになっている。手遅れを回避する方法が一つある。先人の成功や失敗を若い時に自分の物にすればよいのです。先輩の知恵や経験を貰えば良いのです。それには年寄りと付き合う事です。成功した人と付き合う事です。そして成功者の考え方と行動パターンを学ぶことだと思います。しかし成功者はそこに留まっていません。常に一歩前を進んでいる為じっくりと経験談を聞くこともできない。そこで多くの成功者と付き合う方法があります。それが読書なのです。読書を通して先人の知恵と経験を学べばよいのです。そして学んだことを真似ればよいのです。