駅ビルのトイレを利用したのですが 皆さんが時間をかけ必死に手を洗っていて

驚きました。報道を見ていたら公共のトイレはウイルスの危険が大きい、

ハンドドライヤーはウイルスを撒き散らすのでハンカチの方が良い、

ドアノブを触るな などなど 

・・・外でトイレに行けないなんて辛い・・・早く収束してほしいです。

 

 

しかし ウイルスだけが 心身に危険を及ぼす毒ではありません。

 

                  (「毒だらけ」内山葉子著 評言社)

 

ペルフルオロアルキル酸およびポリフルオロアルキル酸(PFAS)は

カーペットクリーナー、フローリングワックス、

焦げ付かないフライパンや、撥水性の服など身近な日用品から、

自動車、半導体まで、幅広い用途に使われていました。

 

自然界では分解されないため、工場などから漏れ出したこの物質が、

今も環境に残り、世界中で水質汚染中。

「永遠に残る化学物質 フォーエバー・ケミカル」と呼ばれています。

 

有機フッ素化合物は数千種類あり、アメリカ環境保護局は PFASの中でも

パーフルオロオクタン酸(PFOA)パーフルオロオクタンスルフォン酸(PFOS)

は、腎臓がん、精巣がん、膵臓がん、前立腺がん、乳腺がんのリスクを高め、

また低体重児、甲状腺疾患、精子減少などのリスク要因になっていると

指摘しています。

 

特に毒性が明らかになった「PFOS(ピーフォス)」10年前に禁止され、

PFOAは、2019年5月、国際条約で製造、使用が原則禁止されました。

 

しかし未だに 数千種類ある他のPFASは水や汚れを防ぐ機能にも

優れていることから ファストフード店でハンバーガーやフライドポテト、

チキンなどの包装紙や紙容器に使われています。

多分あれかと思い当たると思います。それほど日本では身近なもの。

 

そのPFASが食品に染み込む危険性のあると調査結果をアメリカの研究者が発表し

欧米で大きな話題になっています。

 

ファストフードを食べた人と手作りの料理を食べた人の血中PFAS濃度について

調べた結果 24時間以内にファストフードを食べた人は血中PFAS濃度が

高い傾向にあることが判明。

人体から速やかに排出される他の化学物質とは異なり、PFASは何年も残留する

おそれがあるため定期的にファストフードを食べると、

体内にPFASが蓄積されることになります。

 

どの程度の量で人の健康に悪影響が出始めるかは、まだ明らかになっていませんが

有害なのは想像できます。

 

米国の一部の州では食品容器へのPFASの使用を制限する法令が

可決されたそうです。

 

日本ではいつになるのでしょうね。