科・属:ユリ科・ユリ属

 

 花の大きさにこだわらず、これまで見てきた中で、外側の花被片は橙褐色あるいは紫褐色の筋が入ったものが全てタカサゴユリとみていた。

 これとは別に、花被片の白いのは「タカサゴユリとテッポウユリの交配種」でシンテッポウユリとの事だから、白い花弁は全てシンテッポウユリと見ていたが、どうも最近、何やら合点がいかなくなった。

 テッポウユリの花期は4月あるいは5月から花を見るが、当地で見るタカサゴユリは7月中頃かな?交配種と言われる本来のシンテッポウユリそのものを見たことないが、テッポウユリの花期の特徴を全く引き継いでいないようだ。

 

タカサゴユリ

 

 

撮影 

学名:Lilium formosanum Wallace

英語: Taiwanese lily

和名:高砂百合

 

紫褐色の筋が見られて、タカサゴユリ

 

名の由来:台湾を意味する古称である高砂国に由来する。

中国語: 台灣百合

台湾原産。

 

原産地の台湾では「台湾百合」(台灣百合)、「高砂百合」と呼ばれている。なお、テッポウユリとの類似性から日本では「ホソバテッポウユリ」と呼ばれる場合もある。

1)タカサゴユリはテッポウユリに似るが、茎が比較的太く丈夫で、丈が 1.5m ほ

  どに生長するものもある。花期は7 - 9月、花長は 15-20cm、直径は 5cm より大

  きめと、テッポウユリよりも大型になる。また葉が細く、花は白を基調とする

 ものの薄い紫色のが入り、花被片は6枚で(やはり根元がつながっている)、外側

  の花被片は橙褐色になり、花は横向きだが少し下に傾くことが多いとされる。

2)花の大きさは、長さが15㎝、直径は13㎝ほどになります。花弁は全部

 6枚あり、内側は白色ですが、外側には少しくすんだ紫色の線が入って

 いますよね。この紫褐色の線が見た目の最大の特徴

 

 テッポウユリとの交雑種が多くまた変異も起きやすいと考えられており、たとえば花が純白でありながら葉が細く大型の個体が観察されるなど、その違いが外見からは判別しにくい場合も多い。

 いわゆる連作障害が出やすいと言われ、一時的に根付き拡がっても数年経つと姿を消す場合が多い。種子を多く付け、種子は新たな原野を求めて風に乗って各地に拡がる。種子が辿り着いたその地が伐採などで一時的に明るくなると生育して勢力を拡げ、ときに群生して大きな花を咲かせるも、数年経つとまた他の地へ旅立つように去ってゆく。

花期は夏〜秋。7月~9月。

 

1)直径は 5cm より大きめと、テッポウユリよりも大型になる。

2)長さが15㎝、直径は13㎝ほど

  テッポウユリより大きいとあるが、大きい花弁や同等、あるいは環境・生育

 年よるのか、ものすごく花径の小さいのも見られる。

 花の大きさにこだわらず、これまで見てきた中で、外側の花被片は橙褐色ある

 いは紫褐色の筋が入ったものが全てタカサゴユリとみていた。

 

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シンテッポウユリ

 

 

撮影

学名:Lilium x formolongi Hort.

和名:新鉄砲百合 

 

 花被片に紫褐色の筋が見られない、シンテッポウユリ??

 

 シンテッポウユリはタカサゴユリとテッポウユリの交配により日本で1951年に作られた園芸種。

1)日本で栽培されている品種は葉が長さ913㎝、幅23㎜程度のものが

 多い。染色体や遺伝子検査を行わないとシンテッポウユリとタカサゴユリの判

 別は難しい。

2)葉は幅が狭く、幅27㎜。花被片は外面が紫赤色を帯びない純白色のもが多

 い。

花期:8月~9

 

2~5mmの細い葉も見られないかな?と楽しみにしているが、出会ったことがない。

 

 葉の幅、1)の23mm、2)の27mmとあるが、いずれもこのような葉の細い株を見たことがない。

 これまで、花被片が白いのは全てシンテッポウユリとみていた。

ところが、同じような場所に群生し、タカサゴユリとシンテッポウユリが同居しているのは???と思うとともに、白い花弁や白っぽい花弁の花は自然交配を繰り返してゆくうちに紫褐色の筋がたまたま色抜けした個体ではないかな?と思える。

 

(A)

開花一年生?は背丈も低く花弁の大きさも小さいようだ。

この群れなした中に筋の入った花、真っ白い花が存在する。

(B)

 

 中には数多い花を付けた同じ株の中で紫褐色の筋を帯びた花と白っぽい花がみられる。

 

ほとんど花弁は白っぽく、かすかな紫褐色の筋がみられる。

上と同じ株

(A)(B)と別な場所

 

(1)

ツボミにはかすかな筋が見られるが、開花した花弁はほとんど真っ白だ。

 

(2)

これなんぞ、私より背が高く花径も大きく見栄えがした。

シンテッポウユリ、?タカサゴユリ??

(1),(2)共に(B)に近いところ

 

 紫褐色の筋が観られないから、白の花だからシンテッポウユリと言えないのではないか、と思うところだ。

 

投稿 8月15日(2021) 日曜日 雨 25.0℃(6:00)