知り合いにプロのオペラ歌手がいます。
何年もヨーロッパ方面で活動していて、最近日本に帰ってきたので久しぶりに会いました。
その人から面白い話を聞きました。
「深呼吸って、どうやる?」
と聞かれたので、思い切り息を吸うよと話したら、それは日本人だけの感覚らしいのです。
海外の人は深呼吸と言うとまず息を全部吐くところからはじめるのだそうで、そこから思い切り息を全力で吸うとのことです。
全部吐き出してから息を吸うと、大きくて張りのあるいい声が出るのだとか。
日本ではラジオ体操の深呼吸を小さなころから刷り込まれるので、深呼吸というと息を吸うことから始めてしまうのかもしれません。
思い立ったのですが、これ武術の呼吸法にも応用できるのではないでしょうか。
まず、息を吐いて急激に息を吸う。息を吸ったら思い切り鋭く吐く。
そうすることで強い力が出せるのではないかと考えて、やってみたら実際そんな感じがしました。
で、本題です。
相手を引き出したい場合、釣手で押し込んでその動きのまま引くことで相手を大きく崩すことができます。
手の動きはボートのオールを漕ぐような動きで、滑らかでありつつ円を描いてターンしてくる感じです。
うまくできると、ただ引くよりも小さな力で大きく相手を崩すことができると思います。
日本にいて日本人として生活していると日本人としての常識にとらわれていることに気がつくことは難しいです。
何事も違った角度から考えてみる。
そうすると思わぬ発見があったりして面白いと思います。
そういう発見を日々楽しめたらよいなと思います。