墓所へ

きたる日曜朝6時から菩提寺で墓地の一斉清掃が行われます。

菜の花バスは休みだし、朝6時までには歩いて行かれません。

急斜面にある墓地の上り下りは、

膝痛の高齢者にとっては、心臓が破れそうです。

近年は、ずっと娘が掃除やお詣りをしてくれていました。

今回も土曜日に日帰りで来ると言ってくれました。

が、お寺様に用事もあるので、頑張ってみよう!と、決めました。

幸い、朝から快晴の予感。

芝生の霜が溶けて、湯気?が上がっています。


娘の部屋に、墓参セットがありましたので、拝借しました。

今日は、長靴と蚊取りスプレーは不要です。

長子故に(いつでもお詣りできるように)と、責任を感じているのでしょう。

いじらしくなりました。


リュックを背負い、じっちゃんの古い杖をついて、菜の花バスで雁木の続く仏壇通りまで。

左手の丘陵に、寺院が沢山並び、各寺の本堂裏の傾斜地に墓地があります。

↓ 右下に私の杖。
各店舗先に、ハンギング バスケット。
 

本堂前の石楠花
庭木の雪囲い外しは、墓清掃後、壮年会でやってくださるそうです。

心臓破りの坂道。

車椅子や歩行器はダメ。

退職金を使って、お墓を改造したじっちゃんは、10年も来ていません。

我が家の墓地はずっと上の方ですから。

今日はが役に立ちました❗

本堂隣の平地は、代々世話人をされてる旧家の墓所です。

堅固で正統的なお墓。

数百万円でしょうか?


いつもは、下から水桶、熊手、
箒を持って昇るため苦労ですが、今日はリュックに娘のコンパクトな道具を入れたので、わり
我が家の墓所の周囲は、継承者の居ないお墓ばかり。
墓地を繋ぐ道も、銘々手分けして掃除する決まり。
杉の枯れ葉で大変です。
墓じまいなさった区画もありますし、放置されたままの墓地が目立ちます。


墓清掃に30分。道掃除に1時間半掛かりました。

『継ぐ人のなき墓所なれど去年(こぞ)植ゑし夏水仙のすべて根付きぬ』

墓所におわしますは、夫の両親と早世した夫の姉、弟。
それから、通夜に突然義弟の奥さんから、『お墓もお寺も無いから混ぜて』と、言われた夫の弟。
奥さんは、三姉妹の長女なので、そっちのご実家傍に住み、そちらのお墓を継ぐと聞いていたので、仰天しました‼️ 
義弟は、繊細で義父の納棺のときも『姉さん、何してるんだ!煙草を入れろ❗』などと小言マンでした。

『足らぬわれを恫喝したる人もゐる墓の地中は暗き湿地か』

私が入っても、血の繋がらない人達ばかり。
こどもらも『一緒は嫌だよね』と言いますが、私の知人のように同じ区画に夫婦だけのお墓を作ってもね、、。

科学は『人は死ねば無に化す』とし、宗教は『魂は永遠に存続』とします。
永遠の課題ですね。

我が家は次男坊でしたが、なしくずしに色々担う立場になりました。

長子だとか、近くに住んでいるから、、と、安易に継承者を決めず、家族親族でよく話し合って、誰しもが平らな穏やかな気持ちで、お墓に向き合いたいです。

無理せず、出来ることを分担して、、。

墓地を守り、菩提寺と繋がる継承者は、法事や護寺会、親類との付き合いなど、負担が多いです。


私の生家は、亡父の遺したお金の一部を『○○家基金』として、遠方にいる弟が法事、親類との付き合い、土地の管理、家の修理など担ってきました。

真面目な弟は、出費を全てコピーしてきょうだいに逐一報告していました。

田舎では、大木が邪魔だと言われて、伐採に数十万円掛かったり、予想もつかない出費がありました。

当初、諭吉様が1000万人もおいでになりましたが、今はみな出て行かれ、弟が護ってくれた古民家も僅かなお金で手放しました。


父だけでなく、私達世代も、世の中の変化を予想出来ず、目の前のことに対処するのに精一杯でした。

じっちゃん(夫)は、私がスマホで撮影して帰り、お墓の画像を見せても、無関心‼️

あんなに、お墓作りに燃えたのはどなたかね?


お寺様にご香料とお土産を用意して行きましたが、お寄りせず、丁度良いバスがあったので、帰りました。


人形館の『花カフェ』か、知人の喫茶店『風の蔵』で休みたかったですが、帰りました。


おうちカフェで、頂き物のパティスリー ヒラノさんの冷凍ケーキを食べました。


疲れますが、お墓清掃は気持ちが清々しくなりますね。