スノームーン

二、三日前『今夜はお月様が出てるね』と友からLINE。

毎日私の記事を読んでくれたり、新聞に短歌が載る度に、LINEをくれる長年の友。

また、大阪のブロ友さんの記事にも『マンション通路から見上げたスノームーン』と名月の画像があった。

大好きな冬の月。

観たいと願いつつ、二、三日は時間がなかったり、悪天で叶わなかった。


今朝(昨夜?)2時半頃、障子が昼間のように白々していたので、開けてみた。

屋根の隙間に丸い月!

これだけで、幸せに思えた。



朝、東の山蔭から昇る日輪。

あー、嬉しい!

今日は、晴れるのだ❗



訪問リハビリ
今日から夫の訪問リハビリが10時からになった。
午前の時間の遣り繰りが、中途半端になり、纏まったことはできない。

黒川智花のように、色白で目のパッチリした理学療法士さん。
夫は、プルメリアのベッドカバーが恥ずかしいのか、足元に丸めてしまった。
療法士さんは、『来る度にお部屋が少しずつ変わってて、楽しみ』と褒めてくれるのに、、。


駅前スーパーへ
療法士さんが帰られた後、リュックを背負って、近くの果樹園にリンゴを買いに行った。
先日道で出会った奥さんから(開いてる日もあるから、遊びに来て)と言われたが、今日はあいにくポリプロピレンのカーテンがしっかり閉まっていた。


近くのスーパーに行く事にした。
文化交流館なちゅらと仁王門や鐘楼を左に視て、、。



フルーツを食べ尽くし、何もないので、リンゴ、蜜柑、イチゴを買った。
夫はカリウム値が高く、生野菜や果物はいけないのだが、口当たりの良いものを食べたがる。
毎食後、この上なく不味いカリウム除去ゼリーを摂ってるから、良しとしよう。


作荷台で、薄いポリ袋が開かなくて手間取ってると、黄色いエプロンの従業員さんが『大丈夫?』と寄ってきた。
少し背中が曲がった70を越した感のある女性。
シルバーさんから派遣されてるのかもしれない。
黄色いバスケットを整頓する仕事らしい。
若づくりしていても、私が立派なハイシニアと判るのか、顔を合わせる度に『気を付けてね』と言葉をかけてくれる。

身内は慕わしい
今日くらいは、菜の花バスに乗らないでおこう、、と考えていたが、結局駅から乗ることになった。
駅前ロータリーを黒いコートをまとい、革の鞄を提げた男性が歩いていく。
背が高く、頭が小さい。
まさか、遠くに住む娘婿の(榎だけちゃん)?

そんなはずはなかった。
駐車場に待機していた二台の車から、男性が三人降り立ち、丁重に出迎えている。
村の診療所に赴任する医師か?
講演会の講師か?

血が繋がっていなくても、身内というものは、何となく慕わしい。

スマホの持ち主
バスに乗ると、最前列の座席に黒いスマホが置き去りにされていた。
駅始発だが、循環してるから、前便の客が忘れたのだろう。
カバーが黒いから、持ち主は男性か?

スマホを運転手に渡し、バスは郊外の大型店へ。
バス停に数人待っている。
その中の女児を連れた若い母親が、ステップに脚をかけて、運転手に『スマホありませんでしたか?』と、尋ねた。
『よかったなー。会社に電話しようと思ってた』

若い母親は、『バイバイ!』と小さな手を振るおさなごと手を繋ぎ、『次の便でお世話になります』と去っていった。

私は『よかったねぇ』と言いながら、この母娘との偶然の再会に驚いた。
初めて乗り合わせた時の光景を
『をさなごが循環バスに乗りくれば車内にやさしき声のあがりぬ』と詠み、投稿した。

その歌が今朝の新聞歌壇に掲り、選者の小池光氏の『町の循環バス利用者は高齢者ばかり。珍しく幼児が乗り、、(中略)。こどもは神様』と選評があったばかり。

運転手にはそのことを告げなかったが、今度女児に会ったら、母親に事の次第を話し、女児に可愛い布バスケットを渡したい。

帰宅し、雛様コーナーにデイサービスでの夫の塗り絵と買ってきた雛あられ、菱餅を飾った。