新聞の歌壇選者 道浦母都子さんが退かれました

みちうらもとこさん(75歳)。

『未来』ほか選者。

デビュー作の『無縁の叙情』で現代歌人協会賞。

★歌集『水憂』『ゆうすげ』『風の婚』『夕駅』『青のみぞれ』『花やすらい』『はやぶさ』『花高野

★小説『光の河』『花降り』

エッセイほか多数。


全共闘世代の象徴と言われるように、

学生運動に身を投じ、挫折、失意、喪失感、結婚しても孤独、離婚、、。

精神の不安定から、ずっと安定剤を手放されないようです。


インタビューで、『物を書く人間は反体制でありたい』『選ばれてしまった者は、いばらの道を行くしかない』と話されています。


サミットの時など自宅前で大阪府警警官があからさまに監視することもあると。

↑ダウンロード画像

『調べより疲れ重たく戻る真夜怒りのごとく生理はじまる』


『催涙ガス避けんと秘かに持ち来たるレモンが胸で不意に匂えり』


『釈放されて帰りしわれの頬を打つ父よあなたこそ起たねばならぬ』


『神田川流れ流れていまはもうカルチュラタンを恋うこともなき』


『全存在として抱かれいたるあかときのわれを天井の花と思わん』


『四十代この先生きて何がある風に群れ咲くコスモスの花』


私は数年間前に、松本の短歌教室で一度お会いしただけです。

綺麗な花柄の服、薔薇色のストールをまとわれた道浦先生は、「集まりでは、聞いて下さる人に明るい感じを抱いて欲しいから、綺麗なものを身につける」と、懇親会で言われました。


思い付きの歌を詠み、推敲もせずに投函してた私の作品は、なかなか選んではもらえませんでした。

かなり前に、期間賞を頂いたのが↓


『己が靴買ひ替へませとメールしぬ 灯油購ふ金送りこし娘(こ)に』


『花高野』2017.9

『はやぶさ』以来の新刊は、9冊目の歌集です。



『ひりひりと蒸れる国会正門前ヒールのままでビラ撒きをする』


『ジグザグもシュプレヒコールもなきデモに夏の雨降るしずやかに降る』


『いっさいのこころ無になれベトナムに人の匂いの濃き風が吹く』


『秋彼岸ひとつ思いを手放すと父母の墓前に告げているなり』


道浦先生、真剣に歌を詠まなくて、すみませんでした。


今日は、介護用品レンタル会社の方が介護ベッド玄関の昇降手すり点検に見えました。

終わった後、久しぶりにお茶しながら、飯山の食事処や富倉蕎麦のお話をしました。

周囲と関わりの少ない老二人に、気を遣ってくれたのでしょう。


きょうのリメイク。

古いブラウスを使って、大きめ布バスケット

余った接着芯をランダムに貼って、ピシッと仕上げました。

新聞や広報入れです。



🛀の時間が遅くなりました。

では、失礼いたします。