★ 柩となった千曲川 ★
5月最終日の夜は、雷鳴と大雨。
独りだったら、どんなに怖かったでしょう。
眠れなかった理由は、もう一つ有り、街で悲しい話を聞いたから。
少し前、SNSに、小柄な女性の写真が載り、「この裸足の49歳の女性を見たら、連絡を!拡散してください」という投稿がありました。私はFBウォッチャーでアクションを起こしませんが、かなりの人が拡散してました。
でも・・・。
我が家からそう遠くない場所に住んでいた彼女は、間もなく、市の北部の千曲川下流で見つかりました。
朝が来ると、雨は止み、ムラサキツユクサが朝陽を受けて活き活きしています。
父親に去られ、母親を喪った4人の子どもたちはどんな朝を迎えているでしょう?
ハーブの純白の葉。写真の人は、白い服を着て、笑顔でした。
今日のネットニュースに、{鬱病に影響を与えるあるタンパク質に、特定の胃薬が効く}という研究が実用化に向かっている・・と出ていました。実現して、かけがえのない命が失われませんようにと願います。
鬱症状は、薬の量の加減が重要・・と聞きますが、その按配は難しいようです。
かって私が関わっていた青年も精神科に通院していました。
仕事もしていたのに、自死してしまいました。
真面目で几帳面な性格でした。
今思えば、描画なども定規で線を引いたような硬い作風でした。
知識があったら、(そんなにきちっとしないでいいんだよ。らくにしなさいよ)と、言葉をかけてあげられたかもしれません。
私たちは気軽に、(ありのままでいいんだよ)と、言ったりします。
実際は、{人並み}{人より良く}を求め、人並みから逸脱する言動を咎めてしまいます。
自分は生きる価値がない・・と、自己肯定できずに苦しんでいる人が少なくないと思います。
今日は、亡父の野良着を繋いだ「桧垣」というキルトの補修をしました。
タペストリー(壁掛け)として作ったのに、仏壇前に敷いていました。洗濯機で洗ったら、絹布だけ(上の焦げ茶のピース)が破れてしまいました。またもがっくり。
駅の交流センターで古布のセットを600円ほどで売っていたので、長方形のピースを作り、破れた部分の上からかがりました。
なんとか完成!
少し前から、仏壇の前に置いている椅子に掛けて、川に消えた女性のためにラベンダーのお線香を焚きました。
仏壇前の椅子は重宝です。
正座できない私は無論、菩提寺様も夫も「これはいい」。お参りの方々も楽ちんそうです。
阿弥陀如来さま、お許しくださいね。
手を動かし、集中していたら、哀しい話をいっとき忘れました。
哀しい話に、お付き合いくださりありがとうございます。