
熊本駅



線路を挟んで改札口側ではない反対側の普通の住宅がある方に住んでいた。
線路をくぐる地下道があった。
ホームに立ち食いそば屋があった。
バスのターミナルがあった。
大きな書店があった。
パチンコ屋があった。
靴工場があった。
通常の週間少年サンデー発売日前日夜に、駅の売店で買うことが出来た。
夏休みに自転車で日本一周してた1歳上の東北地方の高校生が駅で野宿をしようとしてた。
母親は彼を家に招き風呂、寝床、朝食を与えた。
就寝時ボクらは話しをした。
お礼の葉書が届いた。
彼は住所と郵便受けの名前をメモしていた。
彼は警察官になりたいと言っていた。
上京するボクを見送る母が動き始めた列車と走り始めた。
彼女は幾らかのお札を持った手を振っていた。
車掌は列車を止めドアを開いた。
「これで弁当でも買いなさい。」
列車はドアを閉め再び走り始めた。








