１・こんな人だと思わなかった
「恋人同士だった頃の夫は優しくて、頼もしくて、男らしくて、私の話を楽しそうに聞いてくれて、愛してくれた。だからこの人となら一生幸せに暮らしていける。と思っていたのに、結婚してみると全く違う。もちろん完璧な王子様だとは思っていなかったけれど、こんな人だと思わなかった」
結婚前には見えていたなかったご主人のあんなこと、こんなことが、結婚生活を始めるとはっきり見えてしまいます。もちろん、想像以上に素敵なこともありますが、大抵の場合、がっかりしてしまう確率が高いのです。
なぜなら、「この人となら一生を共に生きてもいい」とあなた自身が決めてご主人を選んだのですから、結婚のスタート地点から幸せなはず。よくあるおとぎばなしの結末のように「こうしてお姫様は幸せに暮らしましたとさ」の夢物語が始まると信じて結婚生活を始めます。
でも、女性にとっては結婚生活からが夢の生活の始まりですが、男性にとっては結婚がゴールです。結婚するまでは、一生涯の伴侶であるあなたを射止めるため、手に入れるためにあなたにフォーカスします。そして結婚式を挙げ、共に生活するようになると、これまであなたに向いていた力が仕事に注がれるようになります。
ここでがっかりしないでくださいね。想像してください。結婚した後も、毎日あなたにべったりくっついて仕事をずる休みしたり、生活費を稼いでくれなくなったら困りませんか？男性は、巣作りの本能、家庭を持つことを達成したら、家庭を守るために外貨を稼ぐための目標にフォーカスが移ることは自然なことなのです。
それにしても、こんなに子供だと思わなかった。こんなに何もできない人だと思わなかった。と思ってしまいますよね。あなたはおかしくありません。かなりの女性が同じように感じています。
ですから決してあなたが結婚相手の選び方を間違えたわけではありません。きっと他の男性と結婚しても似たようなことが起きたはずです。
ここが人生の分かれ道です。
「こんな人だと思わなかった」ここからどうするのか。二手に分かれます。
前者は、「私がこの家を守るために頑張らなくては！」と頼りない夫の仕事をカバーするように自分で動くようになる女性。
後者は、「私も完璧ではないからお互い様だわ。ふたりで補い合いながら成長して素敵な夫婦になりたな」とふたりで共に進む道を選ぶ女性。
本書ではこの人生の分かれ道をどう進むかのヒントを紹介していきます。
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