22 男はかわいい生き物
私にとって、「男」って、かわいくって、愛すべきもの。
強がったり、カッコつけたり、でも、うまく立ち回れなくてがっかりしたり、頑張ってる生き物。
「かわいいと思えるかどうか」
これって最大のポイント。
甥っ子が小学校4年生の時、運動会の直前に遊びに行った私に、踊りを見せてくれたの。
なかなか腰が入っていて素敵な踊りっぷりだったので、素直にポジティブ本音で褒めたら、さあ大変!
そのあと、30分くらい踊り続けてくれたの。ここのキレが難しい、とか、踊りのこだわりを言葉でも説明しながら、汗をダラダラ流しながら、何度も何度も踊って見せてくれた。
もうもう、かわいくってかわいくって、「すごい!すごい!」といいながら、あまりの熱のこもりように、私はおかしくて、楽しくって、心の中で涙を流して笑っちゃった。
もちろん、バカにしているわけではなくて、自分が本気で取り組んでいることをわかってもらえると、喜んで嬉しくなって、ますます頑張るんだな、って思ったから。
これが、私の男育ての原点かもしれない。
女の子はもう少し周りが見えちゃうから、ちょっと違う。ここまで夢中にならないのかしら。
日本の教育は、平均が好き。特別に秀でている1教科を伸ばすよりも、特別にできていない1教科を底上げして、平均的に全てができるような教育だと感じる。
好きなことがあるって素敵。
18歳になったむすめは、東京賢治シュタイナー学校で小学校の6年間を過ごし、渡米し、現地校に3年間通い(日本の中学3年間)、日本の高校へ9月から編入した。
シュタイナー学校のカリキュラム、アメリカと日本の違い、さらに、高校1年生の最初の1学期を受けていないなど、かなり、きつい状況が明らかになったのが、高校2年生の頃。
思うように成績が上がらず、苦しんでいた。それもそのはず、ごっそり習っていない範囲があった。。。。
できる限りの努力とフォローをするものの、苦手な教科って好きじゃなかったりもするので、私は全く気にしていなかった。
だってさ、頑張っているのを知っていたから。
頑張っているのなら、それでいい。それから先は、必要なところに道が開くって信じてる。
だからテストの点数で叱ったことなんてあるわけない。本人がもうだめだ。。。って泣いていても、絶対大丈夫!って言い続けた。
そして、結局、むすめは自分の第一希望の学部への進学を手に入れた。大したもんだ。
だからね〜、平均なんて気にしない〜。その子は何が好きなの?何が嬉しいの?
私からみたら、くだらないことだって、本人にとっては大切なことっていっぱいある。
自分の物差しを信じないで欲しい。
自分の常識は人の非常識。逆も真なり。人の常識は自分の非常識。これって経験あるでしょう?
一人一人違う、そんな簡単な当然なことを忘れがちではなくて?
私はね、頑張っている人が好き。人と比べてではなくて、自分に頑張っている人を応援したくなっちゃう。
人生において何が大切か。日々これに尽きる。
あれ、男の話じゃなくなっちゃった〜。ま、いっか。