麻布十番に面白い鰻屋さんがあると紹介いただき、行ってきました。
【うなぎ 時任】
さんです。
予約をしていったのですが、カウンター、個室を入れても16席の小さなお店です。
カウンターはうなぎを焼いてくれるのが見えるのでおすすめです。
この日はお任せのコースをお願いしました。
乾杯は白ワインで。
うなぎバーガー
先付けから面白い。
ヨーロッパではうなぎをバケットに挟んで食べるという文化があるらしくそれをアレンジされているそう。
フワッとしたバンズに甘めの鰻がよく合う。
ピリッとしたソースもアクセントに。
かぶのすりながし
大きな蛤を中心に帆立、いくらの醤油漬け。
カリッと揚げたうなぎをクルトン風に見立てています。
失礼な話ですが、うなぎのコースって最後にうな重が有るくらいだと思っていたのですが、びっくり!
ほぼ全てのお料理にうなぎを使用した独創出来なコースをいただけるお店なのです。
八寸
う巻き、煮こごり、ズワイガニ、いくら、ウニ、うなぎのレバーパテ。
一匹のうなぎから取れるレバーは小指の先程だそう。なのでこれを作るときは200匹くらいのレバーをまとめてパテを作るそう。
柑橘の酸味とバターの風味がうなぎの臭みなど全く感じさせない仕上がりになっていてとても面白いです。う巻きはほんのり山椒の香りの後に甘味を感じる仕上がり。
うなぎって蒲焼き以外の料理はなかなか思いつかないけれど、いろんな食べ合わせがあるんですね。
白焼き
塩を振ってシンプルに地焼きされた白焼きです。
身は実にフワッと、皮はパリパリに仕立て上げられたて本当に蒸してないのかしら?
ってびっくりするくらい。
すだち、わさび、柚子胡椒、梅肉 お塩がついていますが、シンプルにお塩をつけて食べるのが好みでした。
うなぎのトマトペンネ
パリに行っていた際によく賄いなどで作っていたというペンネはしっかりうなぎの旨味を感じるペンネでした。
確かにツナとかの代わりにうなぎってありだと思います。
材料費が高くついてはしまうけれど…(泣)
ワカサギのフリット
セモリナ粉をつけて揚げたフリットのソースはフランスのネギ、ビネガー、白味噌のソースで仕立てたもの。
フリットだけどソースがさっぱりしているのでとても食べやすかったです。
そしてそして、待ってましたうな重の登場です。
ご飯の量や汁物は肝吸いかお麩のどちらかを選ぶことができます。
まぁ、皆さん肝吸い一択ですね。
お寿司屋さんみたいにかっこいい決めポーズを考案したいと可愛らしいことをおっしゃるご主人を撮らせていただきました。
重なったうなぎのボリュームがすごい!!
3分待って蓋を開けたときのふんわりとしたうなぎの良い匂い!!
口に入れるとうなぎのふんわりした旨味を感じます。
コースだったのでご飯少なめでお願いしたのですが、ちょうど良い量でした。
私はちょうど良かったのですが別添えでうなぎのタレをくださいます。
甘さ控えめのあっさりした江戸前らしいタレだったので、足りなければそれをかけても良いと思います。
最後は山椒をパッと振ってさっぱりと。
デザートは蕨餅にご主人が自ら立てたお抹茶と金平糖をいただきました。
茶道に花道なども嗜まれたご主人。お話ししていてもとても楽しかったです。
鰻って高級な食べ物で、蒲焼きが一番美味しいものだから他の食べ方がなかなか浸透せず、ハレの日に食べるものの印象がとても強いけれど、
工夫をすることでもっと身近な食材として、浸透すれば、材料の高騰などもすることなく、安定した供給ができるようになって家庭の食卓とかでも食べやすくなる。
そう言ったことを広めたくてこう言ったお店を作りましたと、半分酔ってしまったので(ごめんなさい)大まかな解釈になってしまったのだけれど、
そんな熱い気持ちを持っているご主人がとても印象的でした。
席数が少なめのため土日は争奪戦のようです。
是非予約していくことをお勧めします。
ごちそうさまでした。
【うなぎ時任】
住所 港区麻布十番2-5-11 AZABUMAISON201
TEL 03-6812-9671