宇宙に踏み出す世界的な技術競争のあった1960年代。
NASAに勤務することになった黒人女性たちの活躍を
三人の仲良しを主役に据え実話をもとに描いた作品。
開発競争をベースに人種差別問題を前面に、
重苦しさを控えてカラッと、むしろコミカルに作り上げた。
当時はNASAですら、黒人用トイレが離れたところにあったり、
昇進できないなど、不遇な環境が当然のようにあった。
優秀な学力があっても学校に進めない、しかしあきらめずに
「私が一人目になる!」と驚くほどのヴァイタリティで
周囲を沸かせるなど、胸がすくエピソードも多く、
観ていて清々しい。
実在の人物がモデルであろうが、ケビン・コスナーも
他の作品で見せない魅力の、渋みあるカッコよさだった。
ああ、気持ちい作品だ。
オススメ。