私のフィットネス歴は長い。
90年代のエグザスからはじまり、
ティップネス、ルネサンス、コナミスポーツクラブ、エスフォルタ、エクスパと、
行く頻度が少なくなって、自己嫌悪に陥り始めたら退会し、今度こそ心機一転、続けようと新たなジムに入り、を繰り返し、細々と続けてきた。
いや、どこも長くは続かなかった、というのが正しい表現か。
筋肉をつけて脂肪を燃焼させなければ、と思い続けて数十年。
ジム通いは、苦行であって、楽しくはない。
直近はOASISに通っていたのだが、コロナで退会して以降、近場の区民センターのプール月会費4600円を払ってみたが、ああ、月に結局3回しか行けなかった・・・。都度払いにすればよかった、もったいない~みたいな状態。
HOT YOGAは良さそうだったけど残念。
ヨガかあ。
どうだろうなあ。
おそるおそる、カフェ風看板の置かれていたビルに入り、スタジオのあるフロアへ。
入り口は中が見えるガラスドア。開放的で明るい。
10人も入ったらいっぱいになりそうな小さなスタジオ。
デスク一つ分のフロントに、男女別の着替えスペース。奥にトイレ。シャワーも、パウダールームもない。
フロントに座っている人がインストラクターだった。
マスクをしていても、満面の笑顔でいることがわかる爽やかな女性。
ピタピタスパッツにヘソ出し、腕だしのタンクトップ。
筋肉が、とても美しい。
「まさこさん、こんにちは~」
おっ、おおー。いきなりファーストネームで呼んでくれるんかい。
500円をPAYPAYで支払い、
「Signature Yoga Flow」のクラスを体験してみる。サインのヨガの流れ?何のクラスかは不明。
スタジオには、なんと骸骨が!ぎょぎょっ。
クラスには、男性もいる。
女性は全員、スパッツ?レギンス?のみ。
これにまず驚く。ジムもランも、この上に短パンをはくのが一般的。
お尻のラインが丸見えという、モジモジくんスタイルはちょっと恥ずかしい。
私はゆったりめのソフトなジャージにラン用のシャツ。
「あぐらで座り、いっこついっこつ、骨を積み上げて~頭蓋へとつなぎます~」
(へ、どうせいっちゅうんや)
「お尻の肉をかきわけ、両座骨を床へ」(なんだって?)
「眼球の奥をやさしーく」(どこやねん)
「骨盤を前に倒して」(前ってどっちや)
「恥骨をおへそに向けて」(ち、ちこつ。どないせいっちゅうねん)
「手を回し上げ~」(回す、とは?)
「半分の前屈~」(は、半分とは?)
「手をマットについて、右足後ろ、左足後ろ、はい、プランク」(????)
「体を前にスライドさせて、うつ伏せに、足の甲をマットにつけて
目の奥から前に頭を上げローコブラ」(????)
「お尻を持ち上げて、ダウンドッグ」(なんだって?)
「手の付け根でマットを押して~」(いやいやいや、手の平か手首でしょ)
「手首のしわをマットと平行に~」(どゆことどゆこと?)
「肩を外回しにしましょう」(外回しはどっちだ?この体勢で回せんやろ)
「足裏4点でマットを均等に押して」(4点ってどこや)
「土踏まずを引き上げて」(できませんて)
頭の中が大混乱です。
人の動きを必死で真似するのみ。
片膝をついて、よいしょと、両手を持ち上げるだけの動きのなんと難しいことか。
おっとっと、とよろけまくりのぐらんぐらんで。
最後に仰向けになって両手両足を解放してリラックスタイム。
完全に放心状態。手足の感覚がなくなります。
意識もぶっとびます。
チーンの優しい鐘の音で、意識を戻し、少しずつ体を動かし、現実へと戻ります。
謎すぎるけれど、とにかく初めての面白い体験だった。
もちろん、即、入会しました。
「まさこさん」って呼ばれるのがなんだか嬉しい。
すごくアットホームな感じが心地いい。
できないことだらけだけど、私よりも年上の女性もいてきれいに動いている。
私も、あんな風にできるようになりたいな。
ヨガ生活のスタートです。