何で今頃?今のままでもいいじゃん?という話もあるのですが・・・。

 

最初、ライブドアでブログをはじめたのは2005年。

その頃は専業主婦だったし、事務所があるわけでもなく、

家に入ったらどこともつながりがないわけで、

ブログが唯一の社会への入り口だった。

ハンセン病をテーマに書いた『女子アナ失格』(新潮社)の出版に

合わせてドキドキのスタートだった。

まだブログをやっている人は少なくて、

私の記事がトップ10入りすることもしばしばあったびっくりな時代。

家族でイギリスに住んで、帰国した2007年から心機一転、

アメブロにお世話になっております。

 

そうそう、イギリスに住んでいた時、

ブログが炎上したことがあった。

あれはこわかった。

コメント欄が、うにゃうにゃ、ずっと動いている緊急事態。

家族への脅迫の文言もあって、しばらくメンタルがやられて

普通に生活するのが困難になった。

会ったこともない日テレの後輩男子アナが盗撮をしたとかで、

雑誌に記事がでるよ、というのをブログコメントで教えてもらって、

ついつい反応してしまった。で、

「男はパンツが見たい生き物だ」っていうタイトルで書いちゃったんですねえ。

 

アナ時代、特にDORAやっていたときなんて、

雑誌にパンチラもどきを掲載されたりして、

でもそれは自己責任であって、自己防衛が足りないからだと思ってきた。

男はオオカミなのよ、気を付けなさい~、の文化だった。

 

今は、私の何がいけなかったのかがよくわかる。

どんな服装をしていても、

どんな時間に歩いていようと、

盗撮されていい理由はないし、盗撮する人が絶対に悪い。

加害者を擁護したわけではなかったけれど、

女性の側に「気を付けろ」というメッセージを書いたことで

セカンドレイプと受け取った人がいたということだ。

当時は、そんな言葉を聞いたことがなかったし、

どこがレイプやねん、と反発しかなかったが、

今はわかる。

気を付けろ、という一言が、

被害者の落ち度に注目した言葉で、

それがどれだけ被害者を苦しめるのか痛いほど、わかる。

気づいてから、心の中でもう何千回も言ってきたけれど、ほんとにごめんなさい。

 

中学生で、性虐待にあっておきながら、

それを私が悪かったと思って長年生きてきてしまった認知の歪みも

背景にあるのかもしれないなと思う。

日テレ時代含め、数限りなくセクハラを受けてきたが、全て許してきた。

それぐらい、笑って対応できるぐらいでないと大人じゃないと思っていた。

でも、セクハラ攻撃で、私の精神はいつも悲鳴をあげていたのだけど。

歪んでいるのは、この社会だとも思う。

 

私は古い日本社会の価値観の中に生きていた。

でも、もう変わろうと思う。アップデートしていかなきゃね。

昔、ひどいことやってたよな、と思う男性も多いことでしょう。

宴会で脱いじゃったり、女性に失礼なことを言ったり、ちょっと触ったり。

でも、もうそれはダメなんだよ、っていうことを学ばないとね。

 

やっぱり、本当に書きたいことはこのブログがいいな。時々、長くなることがありますが、読んでくださっている皆さま、ありがとうございます。

 

オフィシャルブログに使った写真は、娘が去年撮ってくれたものです。久しぶりに自分で着たので、多々難ありな着付けです。着物の似合う人になりたい!

ここだけの話ですが、最近、落語を始めました。

そのうち、江戸小紋を着て高座にあがるぞ!

ふふふ。いま、「転失気」稽古中。