きのう、あきる野市で「ボランティア」ということで講演をして、

その中で、私のことも当然たくさん話をするので、

摂食障害だったことも触れた。

終了後の質疑応答の時間で、現在拒食症に苦しんでいる女性が

切々と自分の話をしてくれた。

それに、私はどう答えればよかったのかなーと

終わってからずっと考えている。


その場では、自分の体験から、治るきっかけになったことと

理想が高く、それに届かずに挫折感を強める、性格的な特徴、

自己評価が低い、つまりは、自分に対して自信がない、

自分を愛することができない、

そんなところに原因があり、

別のことに夢中になって取り組んでみて、

まずは自分を認めてあげることだ、というようなことを話した。


それに対して彼女は、頑張ってみます!


と言っていたが、それがやっぱりこの病気。

頑張っちゃう人がなるのだと思う。

頑張るな、と言っても、無理なのだ。

お気楽に、いい加減に生きられる人はたぶんならない。

性格を変えるのは難しい。おそらく、私はもう摂食障害にまでは

ならないだろうけれど、(あー酒依存はありえるかも)

頑張らないで生きるということはできない。

常に目標設定して、泳ぎ続けなければ死んでしまう。

イワシみたいなものだ。

その反面、自分のレイジーでだらしなく、穴ぼこだらけの部分を

知っているので、それを猛烈に嫌悪している。

なかなか自分を認めてあげられない。


摂食障害になりやすい性格の人が一番目指さなきゃならないのは、

今の自分でいい、と心から思うことなのだ。

拒食も過食も、自己否定の行為。

頑張って、自分を変えなきゃ、と思うことをどうやったらやめられるか。

それには、誰かに本当に愛されること必要なのかもしれないな。

頑張らない、今のあなたのままでいいんだよ、

と言って欲しいんだよね。

でも、どれだけ本当は愛されていても、その愛に疑いを持つ。

自分は愛されるような人間ではない、という

自己否定感が根底にある限り、他人の愛を拒絶する。

これでいい、と何故思えないのか。

困ったもんだと思う。