朝日新聞の夕刊一面が面白い。
つい先日まで、被差別部落の問題をいろんな角度からやっていた。
社会問題として終わった部分と、終わらない部分と、
とかくメディアはとりあげない声をきちんと取材していて
読み応えがあった。
今は、「神と国家の間」と題して、大竹しのぶの祖父、両親の話が
出ていた。
大竹しのぶの祖父、吉川一水は、非戦清貧に生きたキリスト者で、
父は聖書購読に通う中で、吉川の娘えすてると結婚したとある。
大竹しのぶのお芝居はいくつかみにいったが、
2005年の新国立、ブレヒトの「肝っ玉母さん」は
宗教戦争を舞台にしたストーリーだった。
あの時、終了後しばらく立ち上がれなくて、帰り道も涙が止まらなくて
大変だったことを思い出した。
そもそもの表現力もさることながら、
大竹しのぶのキリスト教に対する理解、あるいは疑問、
そんな感情の引き出しがあるからこその舞台だったんではないかな、
と思い、妙にはっはーんと、うなづいてしまった。
忙しいと、ヤフーのトップページでニュースを拾い読みしてすませて
しまうこともあったが、やっぱり、新聞は読まなきゃ、と反省。
情報過多な今、多くの情報はゴミなのだろうけれども
ふと目にとまった記事が面白いという偶然がネットよりも
確実に多くある。
それはやっぱり、記事を書く記者のプライド、思いなんだろうな。