新聞広告にあったユーキャンから発売の日本大地図(平凡社)が

気になりはじめ、テレビでもガンガンCMをうっていて、

どうにも、地図が欲しくなってきた。

見開きで新聞の大きさで、パノラマ地図や、写真、衛星、立体と

何だか、すごいことになっている。

しかし、その地図は2巻で29000円もする。

どうしようかーーー。

今ならルーペや富士山時計ももれなくついてくる。

いや、別に、私はこれはいらないんだけど。

とにかく新宿紀伊国屋に行ってみた。

あれこれ見て、結局私が買ったのは、帝国書院の

「旅に出たくなる地図・日本」2400円。

高校の教材のような基本地図じゃあ面白くないし、

情報過多なのもうるさい。

私が欲しかったのは、これこれ。これで十分。

知らない町に講演に行くことが増えてきて、そのたびに、

ネットで場所を確認するのだが、どうも、見づらい。

位置確認だけじゃなくて、もっとその町の地理的な特徴や、

名産品や、城や、酒や、近場の温泉や、観光名所や

そんな情報があるといいな、と思っていた。

大きさも、A4だし、かばんに入れて、

新幹線の中で眺めるのにちょうどいい。

ふっふっ。リーズナブルだが、とっても楽しい。


ついでに、「旅に出たくなる地図・世界」も一緒に買った。

ダンナにはこっちの方が必要かな、と。

ヨーロッパの音楽、美術を訪ねる旅をはじめ、

名画の舞台や、ここ行きたい、と誰もが思っている場所が、

写真入りで入っていて、これもたまらない地図だ。

日本から家族で海外旅行なんて、もう当分行けないだろうけど、

いつか行ってみたい場所を今から何年もかけて温めておこう。


若い頃地図なんて興味なかったのだけど、

何だかとってもドキドキ、わくわくする。

それなに?ってこともたくさん出てきて、調べたくなる。

地図なんだけど、イメージが膨らんで、物語がはじまるように

感じるのだ。

「人間は物語を生きている」(柳田邦男)ことを思えば、

単なるデータや平面的な地図ではなかなか広がらない。

最近の地図は、とても「narrative」物語ることを助けてくれる

ようにできているんだな、と思った。