4年前の6月下旬、耕作していない畑の草が伸びてきたので、除草のためトラクターで耕うんすることに!
3分の2ほども進んだ頃、目の前の草むらから突然キジが出て来ました。
そして、逃げるでもなく、困ったようにこちらを窺ってる様子。
(カメラが手元になかったので、合成写真です)
慌ててトラクターを止め草むらをみると、やはり巣がありました。
卵が12個。
一般に、キジが抱卵している時は、人が近付いてもなかなか逃げません。
そして、踏まれほど迫ると、突然、足元からゴトゴトゴトと、ものすごい羽音を立てて飛び立つので、心臓が止まるかと思うほどびっくりさせられます。
この時のキジのお母さんは、すぐ横をトラクターが地響きを立てながら通り過ぎても、じっと耐えていたのでしょう。
そして、いよいよトラクターが巣に真っ直ぐ近付いてきて、このままでは卵が潰されると分かって、自分の危険を顧みず、捕食者になるかもしれない私に助けを求めてきたように思えました。
助けを求められたら、やはり助けなくては・・・
最初は、巣を地面毎移動しようかとも考えましたが、スコップを持っていません。
そこで、巣がある部分だけ残して耕うんすることにしてトラクターを前進させ
巣の直前でロータリーを持ち上げます。
そして、巣を通り過ぎてからロータリーを下ろし、耕うんを続けます。
その様子を、少し離れた所からお母さんが見ていました。
これが残した部分。
いつの間にかお母さんが巣に戻って卵を抱いていました。
枯草の円の中に目が見えます。
作業終了後。
その後は見に行ってませんが、無事孵化してくれたと思います。
耕作していない畑は、キジの格好の生息域になっているかも知れません。
年に何回かトラクターで耕すのですが、秋にはキジの親子をよく見かけます。