ツボスミレ(ニョイスミレ)は、花は白く、唇弁や側弁に紫の筋があるスミレです。

紫の筋の入り方には色々あって、唇弁のみのもの、上弁・側弁・唇弁のいずれにも入るものもあります。

また、なかには、いずれにも紫条の入らないものがあり、シラユキスミレと呼ばれています。

シラユキスミレは探しても簡単に見つかりませんが、幸いにも群生地を見つけることができたので、種を採ってきて実生から育ててみました。

2年前に種から芽生えた時。

この葉を見て、双子葉植物の意味がわかったような気がします。

本葉が出てきて、すみれだと分かります。

前年プランターを外に出しっぱなしにしていたので、カタバミの種も飛んできたようで、6月になって半分近くがカタバミであることが分かりました。

双葉のときは、どれがスミレでどれがカタバミか判別できません。

2年目の様子。

間引きした訳ではないのですが、1年目より株数が減ったようです。

そして今年3年目、株も大きくなり

花が咲きました。

気掛かりだったのは、親と同じシラユキスミレの花が咲くかどうか?

植物の中には親と違う花を咲かせたり、違う実が生るものもあるようなので、先祖返りしてツボスミレの花を咲かせるものもあるんじゃないかと心配していました。

ですが、取り越し苦労のようでした。

全部シラユキスミレでした。

山の群生地では、シラユキスミレとツボスミレが混生していたので、混血のようになっているものもあるんじゃないかと思っていたのです。