アガベゴは、アガは「赤」、ベゴは「牛」の方言で、赤牛のこと。

牛は、のんびりしているように見えて、走ると思いのほか早い。

春の野火も、風にあおられると、とてつもなく早く燃え広がることから、子供の頃は「アガベゴ」だったか「アガベゴが走る」と言っていた。

 

雪が融けて枯草が顔を出した畑。

これを燃すと、野菜の病気予防になる上、灰が肥料になる。

でも、風が強い日に燃すと、赤い牛がものすごい勢いで走り出し、手に負えなくなる。

付近の山林に燃え移ろうものなら、あっという間に山火事になってしまう。

野焼きをするときは、アガベゴを走らせないよう細心の注意を払って行う。

でも、この「アガベゴ」、地域特有の方言だったのか、検索しても出て来なかった。