唐突ですが、機内持ち込みサイズのスーツケースの話題です。

 実は3年前の夏に、クラウドファンディングのkickstarterに出ていた機内持ち込みサイズの4輪スーツケースに出資をしていました。


 当時私はSFC修行を始めたばかりで、私も多くの方と同じ様に、空港や機内で良く見かける銀色のスーツケース(RIMOWAなど)に憧れていて、どうせ買うなら金属製?ゼロハリバートンとどちらが良いか?などと、飛行機代でいっぱいいっぱいで買う資力もない中で悩んで(楽しんで)いました。

 その後、十万円超のトランク購入には、結局踏み切れず、それならいっそkickstarterで探してみようと思い、一気に数万円のスーツケースに出資してしまいました。



 kickstarterでは15年近く前に出資し経験した苦い思い出がありました。開発が遅れに遅れた(よくある事??)腕時計型のスマホの件では、スケジュールの遅延で不安になる中、出資を無駄にさせたくない一心から他の出資者に合わせて、不慣れな英語でコメント欄への抗議など、苦しい経験をしました。

 しかし、10年程前に防刃リュックサックのXD-DESIGNに出資して、それなりに順調だったので、スーツケースも「鞄」と言うジャンルの繋がりで出資してしまいました。


 当初は一昨年の秋までの製品化と出資者への納品とされていたのですが、開発が遅れて一昨年のクリスマス期限に変わり、そして更に一昨年内、次には昨年3月期限…と、順次スケジュールが延期され続けている内に、新型コロナが中国で発生してしまいました。

 コロナは予想外の広がりを見せ、昨年夏前には「工場が止まりスケジュールが遅れる」と改めてアナウンスがありました。その後も疎らなアナウンスが伝えられていましたが、見通しは立ちませんでした。

 コロナ明けの見込みがハッキリしなくなった昨年秋には、以前の様に出資者に抗議する気力もなく、正直諦めかけていました。(一方で私自身も、脳卒中の発症でそれどころじゃなかった)

 それが秋を過ぎて突如配送が始まり、今年に入ってから我が家にも、件のスーツケースは届きました。


 しかし、コロナの自粛で沖縄への宿泊込みの移動も出来る訳もなく、出番がないまま今回の引越しでデビューする事になりました。

(上に乗せているのは、XD-DESIGNの最近良く使っている防刃鞄)


 いろいろ工夫を凝らしたスーツケースらしいのですが、正直ある意味どこか空回り感が感じられる製品でした。

(上部真ん中のオレンジ色のつまみを引くと、間の外付けパソコンケースが本体から外せて便利らしい)


 保安検査時にパソコンが直ぐに分離出来る様にと、取手の二本のパイプの間にパソコン用の分離ケースを配置したおかげで、逆に取手に通して固定する鞄が取手に通せないや、本体を閉じるファスナーのロック(TSA対応)を指による開錠したけど、誰の指でも開くなど…。

(指認証?のTSAロック。指紋の登録作業は不要だけど、どの指…誰の指でも解錠可能。←逆に便利かも。作動電源は単3乾電池2本なので機内持ち込みのスマートスーツケースとして、問題にされる事は無さそう)



 そして最後に、何より名前がダサイ。この点を適切にアドバイス出来る日本人関係者はいなかったのだろうか?とつくづく思います。

 「KABUTO」。もちろん普通に「カブト」。もう「キャブト」でも「カブトォ〜」でも、何でもいいけど、兜虫ではなくて本当に良かった…です。