Ferryどうも。

 

軽い”フットボールロス”です。EUROとコパ・アメリカがほぼ同時進行で、両方無料で観れるっていう、善い時代になりましたぁ。先の15日は、さすがにリアルタイムの4時に起きるのは後々がしんどいので、起き抜けにネットニュース遮断でABEMA点けて、観ましたよぉスペインvsイングランド!まあ、決勝戦が大会のベストゲームになることなんてまず無いのでね、アレですけど、前半観る限りもしかしてスペインやばいかなって感じで、ロドリが負傷退場?したときは8割諦めましたけど、ニコ・ウィリアムスとヤマルっていう今大会の2枚看板が、やっぱ効いてましたねえ。バルセロナ強くなんのかもねえ、また。いやベリンガムもスゴかったけどね。ベリンガムは、ジダンなんだね。レアルも安泰だなあ。個人的には、ベルナルド・シウバがいるポルトガル推しだったんすけど、、C・ロナウド忖度で、チームがうまくいってない感じがしました。残念。 で、歓喜に酔う隙なく、アマプラ回してリアルタイムでアルゼンチンvsコロンビアを観ると。コパ観てると、アルゼンチンが現在時点の世界最強チームなんじゃないかと思えるのよねえ。あんな、守備全然しない御大がいるのに(笑)よ。南米のチームって、圧倒的に強いとかじゃなくて、局面で相手を常に少しだけ上回る、みたいな省力機能と圧倒的な足下の技術がみんな備わってる感じで、EUROとはまた違った面白さなんよねぇ。ただディ・マリアが抜けるアルゼンチンは、別物だからねえ、今後は少し心配。 2つの大会を観て思うのは、このレベルになると、フットボールの結果って、ほぼ偶然が左右するんだなあってことですね。ちょっ~とだけ誰かが触ってコースを変えてたり、神の悪戯並みにこんだけの人数の足下、股の間をすり抜けてゴールしたり、どんだけ緻密な練習を重ねても、練習しようがないようなことによって結果が変わってくるよなあ っていう。とても、残酷だなあなんてことを思ったりしました。

 

 

 

フェラーリ」 ('24)

 マイケル・マン 製作、監督

 ブロック・イェーツ 原作

 トロイ・ケネディ・マーティン 脚本

 エリク・メッサーシュミット 撮影

 アダム・ドライヴァー(製作総指揮兼)

 ペネロペ・クルス、シャイリーン・

 ウッドリー、サラ・ガドン

 

 快作「フォードvsフェラーリ」('19)

 のエグゼクティブ・プロデューサー

 でもあったんだね、マン氏は。あそこ

 でもやたらに印象が強かった、みんな

 が思う(ジローラモではない)”イタリ

 アのイケおじ”エンツォ・フェラーリの

 話をマン氏が!なんで、どんなスタイ

 リッシュで”漢感”満載なんが観れるの

 かしら って思ってたんですが。

 なあんか、しょっぱくて、みみっちい

 話でしたねえ。そもそも個人的な事情

 と、少なくない数の従業員を抱える

 会社の命運っていうのでハラハラはし

 ないですし(非常に醜悪だなあと思う

 だけで)ね。

 フェラーリのイメージって、あの赤色

 で美しいフォルムの車体じゃないすか。

 官能的な。「フォードvs」では完全に

 そうでしたけど、大量生産を決してし

 ない、出来ない、職人芸と孤高感。

 そういうのが、作品から殆ど感じられ

 ませんでした。わたくしは。

 

 ”夫婦もの”としても、何かしら新鮮な

 ところが覗えないと、今このときの

 作品としては、きついですよねえ。

 時代がそうなんだから仕方ないんだけ

 ど、”跡継ぎは男子”って端から決まっ 

 てるとこも、無批判には観れない感じ

 がします。今は。

 

 <ネタバレ(というか事実だけど)>

 あと、何といってもこれはビックリ

 仰天(全く知らなかったんで)でした

 が、最終盤にあんな、おぞましい

 大事故の件りを持ってこられると、

 なんかぜ~んぶ、ふっ飛んじゃいまし

 たよ(笑 笑えないけど)。

 あれさあ、最終的に誰も責任をとって

 ないのかなあ?だとしたら理不尽の

 極みよねえ。被害者家族の食卓風景を

 あんな丁寧に撮ってるから、マン氏も

 きっとそういう思いはあるんだと思う

 んだけど、息子を失ったエンツォにと

 ってものすごく残酷な皮肉だし、何な

 らここをメインにしてもいいのに 

 とか思っちゃいました。この辺の整理

 がなんかついてない感じがして。マン

 氏?脚本?

 あと、この惨劇場面もそうだけど、

 事故の様子を、CG使って直截に表現

 するんだけど、あれどうなんすかね?

 そりゃあ実際そうなのかもしれないけ

 ど、突然の非現実感というか、即物的

 で滑稽な感じまであって、そもそも

 作品のトーンと合っていると思えない

 し。もっと表現方法あったんじゃない

 かなあ?と思いました。

 「ブラックハット」('15)の”PCの

 中表現”で椅子からずり落ちましたけど

 マン氏、こういうとこあるよなあ笑。

 

 いっくら格好つけていろいろやってて

 も、女性たちには全く頭が上がらない

 ”イタリアンマチズモ”(ゴッド・ファ

 ーザー的なというか)は分かるんだけ

 ど、”今は昔”感があるなあ。

 あと、愛人役(もう”典型的な愛人”

 そのもので笑)のシャイリーン・ウッ

 ドリーと、レーサーの恋人で女優役

 (あの役も、プロフィールだけって

 感じでした)のサラ・ガドンは、交替

 でいいと思う。サラ・ガドンって、

 キレイよね。 ★

 

           映画『フェラーリ』公式サイト|7月5日(金)全国公開

   

 

 

 

パール」 ('23)

 タイ・ウェスト 製作、脚本、監督、

 キャラクター創造、編集

 ミア・ゴス 脚本、製作総指揮

 ミア・ゴス、タンディ・ライト、

 デヴィッド・コレンスウェット

 

 アマプラの無課金ラインナップに

 載りましたので漸く、観れました。

 

 あの”痛快老人ポルノ”(笑)の「エ

 ックス」のエピソードゼロ?として

 ある種必然の流れというか。より

 強烈に、純化された形で「女性の、

 自由への渇望」が込められた作品

 でした。

 白眉は何といっても、作品に、より

 コミットを強めたミア・ゴスによる

 驚異的な長台詞のステイトメント、

 ですよねえ。あそこ1カットでした

 よねえ。スゴかった。

 戦争=男の論理で、”女性の夢”が

 潰されて、心底アッタマくるんだけ

 ど(怒)!っていうのを、言葉と

 してはっきりとステイトメントを

 出したのは、初めてなんじゃないで

 しょうか。昔だったら、勝手なこと

 を...と軽く片づけられたような

 気がします。ミア・ゴス渾身の!

 でしたね。

 あの映像技師の男は、とんだ被害者

 でしたけど(笑)。

 ドイツ移民の母親の呪縛が強烈すぎ

 て、パールが娘でもあり、”奥さん”

 でもあるということに違和感があり

 ましたけども、そこはどうなんでし

 ょうか。

 

 「エックス」をもう一回観ないと

 アレですけど、ババアになったパー

 ルがなぜ、ニンフォマニアになって

 いるのか?は、若干不明なところも

 ある気がしますが(笑)。

 ★★★

 

   Pearl (2022) - IMDb

 

 

そんじゃまたね。

チャオ。