Ferryどうも。

 

「フュリオサ」やっとこさ行けました。日曜の昼の回でしたけど、客の入り悪かったっすねえ。1~2割くらいかなあ。サービスデーじゃないし、IMAX料金も入って1人/2,600円也だもんねえ。やっぱ高いわね。デート向けって感じではないか。

 

 

FURIOSA:A MAD

MAX SAGA」 ('24)

 ジョージ・ミラー 製作、脚本、

 監督  ニコ・ラソウリス 脚本

 サイモン・ダガン 撮影  トム・

 ホルケンボルフ 音楽

 アニャ・テイラー=ジョイ、クリス・

 ヘムズワース、アリーラ・ブラウン、

 トム・バーク、ラッキー・ヒューム

 

 IMAXで。

 いや、こんなに面白いとは思って

 なかったです。正直。

 歴代アクション映画コンテストみたい

 なんがあったら、恐らく全部門制覇

 しかねないなあこれ。ジョン・フォー

 ドや黒澤明が観たら、オレはこれを

 やりたかったんだよぉー!って絶対

 思うと思うし、随所にマカロニ・ウェ

 スタンの外連味もたっぷり効かせてた

 り、映画史上の、間違いなく何かの

 到達点だと思います!

 中盤からの、もう怒涛のカーチェイス

 アクションが白眉だけれど、冒頭から

 結局ずうっと、緩急織り交ぜた優れた

 アクションシーンの連続攻撃ですから

 ねえ。この辺り、「怒りのデスロード」

 の”祭り感”とは結構違ってて、むしろ

 「アポカリプト」的な面白さな感じが

 しました。

 

 しかも今作は、「怒りのデスロード」

 の前段部分、なぜああなったのか?

 なので、ストーリーが非常に重要に

 なってくるわけですが、ここがさあ、

 歴代マッドマックスで無類の面白さ

 になってるわけさ。

 詳しくは申しませんが、母と子、また

 郷愁と云うには余りにハードな、生ま

 れ育った土地への思ひ など、誰でも

 が抱く大きな、愛、精神が、ストーリ

 ーを貫くものとして在るので、足腰が

 しっかりしている感じがするんです。

 故郷を護るためにその位置を他者には

 絶対に知られてはならない(ゆえに

 後半、ジャック隊長への恋慕が感動的

 になる)とかは、サスペンスフルだし、

 ディメンタスというカリスマを中心と

 した、規律の緩い、比較的自由な、

 移動する集団 対 イモ-タン・ジョ

 ーが築いた、ザ・家父長制、定住する

 集団の対比 だとか、人間関係が基本

 的にスキルで繫がっているところ

 (ディメンタスとフュリオサ、ジャッ

 クとフュリオサ、フュリオサと母も

 そうか)とか、面白み要素だらけで

 した。

 

 本作の最重要キャラクターと言って

 いいと思います、ディメンタスを演じ

 たクリス・ヘムズワース。この人が

 素晴らしかったですね。「ゴースト・

 バスターズ」とかもそうでしたけど、

 この人、己を客観的に見れる人で、

 結構いつも最適解を出せる人だと思

 うんすよねえ。今回の役は、中でも

 非常に難しい役だと思いますけど、

 とても魅力的でした。

 身体の造形が素晴らしいという利点

 が先ずありますけど、生来のカリス

 マというよりは、努力してるという

 か、葛藤、弱さが節々に見えて、

 いいんですよねえ。

 ぬいぐるみ1点にそれを託しては

 いましたけど、もうちょっと”父性

 性”みたいなところが、演出なりで

 補えたらもっとよかったのに(ジョ

 ージ・ミラー、回想シーンとか入れ 

 ないもんね笑)とは少し思いました

 けども。

 

 フュリオサを演じたアニャ・テイラ

 ー=ジョイは勿論好かったですが、

 輪をかけて好かったのが、少女時代

 のフュリオサを演じたアリーラ・

 ブラウンさんでした。思わず涙が

 溢れてしまうシーンとか、ぐっと

 引き込まれました。

 

 エンドロールで「デスロード」の

 映像が流れるのも、ぶちアガりまし

 たあーー! すぐではなく、2時間

 後に「デスロード」観れたら最高

 だよなあと思って観てました。

 

 難を言えば、てんこ盛りすぎ です

 かね(笑)。『鬼の筆』引用の橋本

 忍”「砂の器」理論とは真逆のよう

 な(笑)、そこまでいいとこ連続ぅ

 にしなくとも..っては思ってしま

 うというか。贅沢なんだけどね。

 この辺はIMAXだったからって

 いうのもあるのかもしれませんが。

 ★★★★1/2

 

   Furiosa: A Mad Max Saga - Wikipedia

  

 

 

 

 

イコライザー THE 

FINAL」('23)

 アントワーン・フークア 製作、監督

 リチャード・ウェンク 脚本

 ロバート・リチャードソン 撮影

 デンゼル・ワシントン(製作兼)、

 ダコタ・ファニング、デヴィッド・

 デンマン

 

 アマプラで。

 ロバート・マッコール氏が、イタリア

 はアマルフィで余生を終えようとする

 なんて思ってもみせんでした(笑)。

 最終盤でようやく、ちょっとそういう

 口上みたいなのが出てきましたけど、

 マッコール氏の代名詞的な、文学的な

 感じって、アマルフィ、無えなあって

 思って(笑)。

 人を殺めてしまう病気持ちの人が贖罪

 的に人助け&殺しを犯してしまってい

 るのに、リゾートオブリゾートみたい

 な土地に根を下ろすなんて罰当たりな

 コトをすると、やっぱり何かが起こっ

 てしまうわけですが、今回は「カモッ

 ラ」ですか。マラドーナの傑作ドキュ

 メント映画にも出てきてました。町の

 有力者がそのまんまヤバい人ってパタ

 ーンすね。

 でも今回のマッコールさん、弟の方を

 先に殺っちゃったのは、どうなんすか

 ねえ?作戦的に。 あと、ラスボス的

 なヤツも、言うても町のダニ止まりな

 くらい小粒な感じはしました。

 

 最後に、ダコタ・ファニングCIA職員

 の身上が明かされるんですが、これは

 シリーズを観てきた人へのサービス的

 な&マッコール版のグラントリノ的な

 なんでしょうかね。

 アマルフィっていうのもありますが、

 カメラが、タランティーノ作品やスコ

 セッシ作品などを手掛け、最近だと

 NIKEの「AIR」なんかも撮ってま

 す、名匠ロバート・リチャードソン氏

 なので、画が好かったです、何気に。

 ★★1/2

 

   イコライザー THE FINAL : 作品情報 - 映画.com

 

 

そんじゃまたね。

チャオ。