接着 | ぐらい堂支店の雑記帳

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ひょんなことからやって来た愛しき70’s、80’sの枯れオーディオ達との物語

さていよいよ接着作業に入ります。

接着剤を充填する前にマスキングをして溢れた際の被害を最小限にするべく、また圧迫時の接触による傷も避けるために対策を講じました。ちなみに黄色のマスキングテークをしているところまでが完全に剥がれている部分です。其れより前方は完全に亀裂が入っていない目安ラインです。

 

 

当初は酢酸ビニル系の所謂木工用ボンドを手配しておりましたが、途中からこの舶来ものに変更で単に興味半分です。亀裂部分の奥まで充填する為にシリンジも用意しました。

 

 

こんな感じでシリンジに接着剤を充填し亀裂に注入していきます。横にバケツを布を用意しておき適時ふき取りながらの作業です。

 

 

こんな感じで過剰と思えるぐらい注入しました。この後、先日実験した圧迫方法で直角方向に圧迫します。当然接着剤は更に溢れてきますので素早くふき取り様子を見ます。

 

 

 

さてこの間にこのコーナー内部からの補強も行います。

 

 

圧迫している状態でもこの様に天板と横板の隙間が存在し40年と言う歳月を感じます。奥の筋交いも完全に浮き上がっているでしょ。外観に亀裂が無い個体でも内部はこの様になっているのは間違いないでしょうね。

 

 

 

内部の亀裂にも接着剤を注入しました。

 

 

こんな感じでベトベトにしています。

 

 

更に天板と横板を連結する為に補強の角材を接着しました。これは残り3か所の全てのコーナーにも行っています。このフロントバッフルの受けも嵌め込んでいる部にクリアランスが生じ手で単品で押すと動きます。

 

何というんでしょうか、日本の工作の感覚からするととっても雑の一言ですねぇ。。。

 

 

せめて隙間が有る部分は接着剤を充填したり対策を講じ、バッフルを支える構造体に関しては手で押した位で動かないように補強をしようと思いました。良く言えば大らか、個人的には何ともお粗末だと笑えてきます。こりゃ外だけ磨いてもだめだ。