暁現象の対処法
暁現象は、
特に1型糖尿病では成長期の年少者に
多くみられますが、病歴が長くなると少なくなります。
(おそらく成長ホルモンが減って、体が大きくなった分、インスリン単位が
増えてくるためではないでしょうか。)
2型糖尿病の場合は、
逆に病歴が長くなるほど、つまり、
ベータ細胞の機能低下でインスリン治療が
必要になってくるに従って暁現象が
現れるようになります。
1型糖尿病では基礎インスリンとして、
ランタスやレベミールを使うと暁現象が
穏やかになることが知られています。
暁現象のある、インスリンポンプ治療の人は、
早朝時間の基礎インスリンを少なくとも20%
増やすことが勧められています。
インスリンを使わない2型糖尿病の人は、
夕食のタイミング調整と炭水化物の量を
減らして、
就寝時の目標血糖値を70~110mg/dlに収めること
もし、食事コントロールで不十分でしたら、
夕食時に中間型インスリンや長時間作用のSU薬を
処方することもあります。
もし、暁現象が続く場合は、
基礎インスリンを使うことも選択肢の一つ。
一般にはメトホルミンを服用して、
肝臓からのブドウ糖放出を制限することが多いと思われます。
朝の血糖値が高いのは、暁現象とは別にも、
いろいろな原因が考えられます。
夕食を食べすぎた、前日の夜のインスリンが
不足だった、服用した薬の量が不正確だった、
就寝前のスナック(炭水化物)の影響かも
勿論、早朝空腹時血糖値はインスリン治療の
人には基礎インスリン投与量の管理目標ですから、
暁現象とは別に基礎インスリンの増量もあるでしょう。
「高血糖は累積の結果」と書きましたが、
A1Cが8%以上ある人は
早朝空腹時血糖を下げることが一番効果があります。
いずれにしても朝の血糖値の管理はとても重要です。
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